【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は40万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。 今回は6月19日〜6月25日の1週間に渡る測定データから、キャリアが明記されたデータのみを用いて、IPアドレスなどを用いた回線種別解析を行い、キャリアごとの件数とそれぞれに占めるFTTH(光ファイバ)の割合を算出した。 なお、この統計では光ファイバである可能性があるが特定できないデータは「他・不明」としているため、光ファイバのみを扱っているキャリアでも割合が100%にならない場合がある。 グラフを見ての通り、キャリア毎の件数はNTT東と西、Yahoo! BB、ひかりone、ケイ・オプティコム、アッカ・ネットワークス、イー・アクセスの順となったが、それぞれに占める光ファイバの割合は大きく異なっている。 まず、圧倒的な件数となっているNTT東日本は76%が光であり、件数2位のNTT西日本の57%を上回った。4位以下は、大きく2つのグループに分かれており、ひかりone、ケイ・オプティコム、九州通信ネットワーク、中部電力(コミュファ)は75%〜100%が光ファイバであることに対して、アッカ・ネットワークス、イー・アクセス、豊橋ケーブルネットワークは10%以下になっている。 注目すべきは件数3位のYahoo! BBで、光ファイバの割合は14%にとどまった。同社では2004年から1Gbpsの光ファイバサービス「Yahoo! BB光」を展開しているが、ADSLからの乗り換えは、まだまだこれからと思わせる数字である。件数シェアが大きいだけに、同社ユーザにおける光ファイバへの移行が全体に与える影響は小さくないはずだ。今後の状況に注目したい。