シスコシステムズは14日、東京・六本木の複合施設「東京ミッドタウン」において、基幹ネットワークと公衆無線LANインフラの構築に同社製品が採用されたと発表した。今回導入されたのは、有線ネットワークコアスイッチとして「Cisco Catalyst6500シリーズ」、無線ネットワークとして「Cisco Aironetシリーズ」、さらにワイヤレスLANを管理するソリューションとして「ワイヤレスLANコントローラ」などとなっている。 また、今回の大規模ワイヤレスネットワークを実現するため、アクセスポイントだけで構成する自律分散型の構成ではなく、アクセスポイントをワイヤレスLANコントローラや、ワイヤレスLANコントローラ管理ソフトウェア(WCS:Wireless Controller System)で束ねて管理する集中管理型の構成にし、電波の常時最適化や、経常的な監視情報の提供を行っているとしている。 東京ミッドタウンでは通信ネットワークとして、幹線に10Gbpsの光ファイバを複数通し、従来はビル管理や空調などそれぞれに独立していたシステムを、IPによるオープン化を通じて集中化し、将来的なメンテナンスの手間やコストの増加を防ぎながら一元管理できるよう設計しているという。 同社では、このネットワークに製品が採用されるにあたり、「様々な用途に活用できる汎用性と、将来の変化に対応できるだけのオープン性があること」「ネットワーク上をデータ、音声、映像が流れる環境で、十分なパフォーマンスが出ること」「東京の顔ともなる新しい街のインフラにふさわしい信頼性・可用性があること」「街全体のインフラを支えるに足る十分な実績があること」が求められたとしている。 同社によると、今回のネットワークは、オフィス部分の企業内のデータ通信やIPフォンで利用されるだけでなく、共用部分やショップエリア、さらには屋外のミッドタウン・ガーデンに広がるインターネット接続用の公衆無線LAN接続サービスのインフラとしても利用されるという。また、各所に配置された映像配信ディスプレイへの各種インフォメーションの配信や、IPカメラを利用した監視、空調などのビル設備の制御などにも利用されているとしている。
【Interop Tokyo 2018】「WLX313」はヤマハ初のトライバンド対応AP!接続台数や通信の安定性が向上 2018年6月14日 ヤマハは6月13日、幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2018」…