米F5ネットワークスは5月14日(現地時間)、「SAP NetWeaver」プラットフォームとエンタープライズ・サービス指向アーキテクチャ(エンタープライズSOA)を使ったSAPソリューションと組み合わせて利用できる「Application Ready Network」を発表した。同社では、これによりSAPアプリケーションが実行されるネットワークに対する安全性、高速化、安定感を高いレベルで実現できるとしている。 同Application Ready Networkは、SAPの「Enterprise Services Community Networking Lab」(ENL)にてすでに実施された厳格なテストの結果に基づき、最適な方法により構築されたもの。SAPソリューションと組み合わせて使うことにより、以下のような効果が生まれるとしている。・エンドユーザの待ち時間の短縮 SAP NetWeaverポータルのリモートWANユーザのログイン時間を約75パーセント削減・IT部門における効率とROIの向上 SAPソリューションを提供するサーバにおいて、CPU使用率を最大44パーセント削減。また、サーバ側のコネクション数を20分の1に節約する・文書のダウンロード高速化 文書のセキュアなダウンロードを、DSL回線では4.5倍、遅延が大きな広帯域幅接続では最大40倍も高速化。1%のパケットロスが発生するWANリンクでは、導入したことによりパフォーマンス改善効果が175倍に達した例も報告されている