イー・アクセスは17日、慶應義塾大学SFC研究所・オープン無線プラットフォーム・ラボおよびWIDEプロジェクトと共同で、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス内においてモバイルWiMAXに関する実験を実施すると発表した。実験期間については6月1日より8月31日までの3か月間をめどに実験成果をまとめ、それらの結果を受けて実験の延長・拡大を検討するとしている。 今回行われる実験では、SFC内に新たに、イー・アクセスのモバイルWiMAX屋外実験基地局および、イー・モバイルのHSDPAに対応した基地局を設置し、キャンパス内外での各種通信テストを実施。また、その実験成果を踏まえWiMAX Forum等の標準団体への提言活動を行い、モバイルWiMAXの商用展開における技術的課題を解決していくとしている。 今回行われる通信実験は以下のとおり。●技術検証項目・郊外エリアでのモバイルWiMAXの通信機能確認 郊外環境におけるスループット、ハンドオーバー、電波伝搬特性をはじめとした実験データの取得を行い、基地局設置のためのセル設計手法の精緻化を進める・モバイルWiMAX・HSDPA間のシームレス通信実験 異なる通信システムであるモバイルWiMAXとHSDPAを連携させ、シームレスにアプリケーションが使用できる環境構築のための課題検討および技術検証を実施・MVNOビジネスに向けた、オープンプラットフォーム上での認証技術の検証 MVNOにおけるビジネスパートナー間での課金モデル実現のため、オープンプラットフォーム上での認証方式および認証技術を検証●ビジネスモデル検討項目・地域振興プラットフォームの実験 商店街等での利用を想定したモバイルWiMAXによる地域活性化モデルの検討および通信実験を実施・デジタルデバイド地域でのモバイルWiMAXのビジネスモデルの検討 過疎地や山間部といったデジタルデバイド地域でのモバイル事業展開をにらんだビジネスモデルを検討・遠隔医療・遠隔介護の実現に向けた技術検討 山間部などにおける遠隔医療・遠隔介護の実現に向けた技術検討を実施・災害・緊急通報システムに関する実験 高速な双方向通信特性を生かした、災害・緊急通報システムの検討および実験を実施