パイオニアは10日、同社製5.1chサラウンド・システム「Smart theater」シリーズの新ラインアップとして、デジタルワイヤレスリアスピーカー搭載モデル「HTZ-565DV」と、音の反射を利用して5.1chサラウンドを再現する「HTZ-363DV」「HTP-S313」の3製品を発表した。また、HTZ-363DV/HTP-S313専用のオプションワイヤレスリア・スピーカー「XW-1」もあわせて発表。すべて価格はオープンで、5月下旬発売。 HTZ-565DVは「2.4GHzデジタルDSSS伝送方式」を採用したワイヤレスリアスピーカー搭載の5.1chサラウンド・システムで、DVD/CDレシーバー、フロントスピーカー×2、センタースピーカー、デジタルワイヤレスリアスピーカー、サブウーハー、トランスミッターという構成。DVDビデオなどのディスクメディア以外にもWMA/MP3/MPEG-4/AAC/JPEGなどのデータ再生が可能。フロントにUSB端子を装備しており、USBメモリ内のファイル再生に対応する。また、ドルビーデジタル、ドルビープロロジックII、DTS、AAC対応のデコーダを搭載する。 HTZ-363DV、HTP-S313の2製品はいずれも、壁や天井に音を反射させる同社独自の音響技術「フロントサラウンド・アドバンス」を搭載するモデル。周波数特性を加工せず、左右の耳で感じる音圧差のみを制御することによって、自然なサラウンドを実現するという。HTZ-363DVはDVD/CDレシーバー、フロントスピーカー×2、センタースピーカー、サラウンドスピーカー×2、サブウーハーという構成。HTP-S313はDVD/CDレシーバー非搭載で、アンプはサブウーハーに内蔵。そのほか、センタースピーカーを2基搭載する。2製品はいずれも、オプションワイヤレスリアスピーカーのXW-1を追加することができる。 3製品共通の仕様として、同社独自の自動音場補正技術「MCACC(Multi Channel Acoustic Calibration System)」を搭載。従来機からの改良点として、フロント/センター/サラウンドスピーカーのユニットに発泡ゴムエッジに変更。さらに、HTZ-565DVとHTZ-363DVの2製品は、スピーカーユニットとダクトを下向きに配置した新方式「ダウンファイアリングサブウーファー」を採用するなど、音質の向上を図った。そのほかの仕様と予想実売価格は以下のとおり。●HTZ-565DV/HTZ-363DV・アンプ部最大出力:フロント60W×2ch/センター60W/サラウンド60W×2ch/サブウーハー60W/ワイヤレスリア10W×2ch(HTZ-565DVのみ)・インターフェース:HDMI/D2/S映像/コンポジット/光デジタル音声など・本体サイズ(幅×高さ×奥行き)と重さ DVD/CDレシーバー:420×60×332mm、3.1kg フロントスピーカー:100×100×100mm、0.54kg センタースピーカー:220×90×100mm、0.70kg サラウンドスピーカー:100×100×100mm、0.54kg(HTZ-363DVのみ) リアスピーカー:461.5×176.5×95mm、2.9kg(HTZ-565DVのみ) トランスミッター:166×56×112mm、0.3kg(HTZ-565DVのみ) サブウーハー:221×401.5×390mm、5.5kg・予想実売価格 HTZ-565DV:64,800円 HTZ-363DV:49,800円●HTP-S313・アンプ部最大出力:フロント100W×2ch/センター100W/サラウンド100W×2ch/サブウーハー100W・インターフェース:D2/S映像/コンポジット/光デジタル音声など・本体サイズと重さ レシーバーサブウーハー:200×375×428mm、9.0kg フロントスピーカー:100×100×102.5mm、0.55kg センタースピーカー:100×100×102.5mm、0.55kg サラウンドスピーカー:100×100×102.5mm、0.55kg ディスプレイユニット:200×51×50mm、0.22kg・予想実売価格:49,800円●XW-1・予想実売価格:19,800円