ソフォスは11日、2007年1〜3月におけるスパムメールの最多配信国ワースト12に関する最新レポートを公表した。これは、同社が世界各地に展開する脅威解析センター「ソフォスラボ」のアナリストが、上記期間に受信した全スパムメールを分析した結果となっている。 まず、インターネット大国のアメリカにおいては、今回も配信されたスパムメール全体の約5分の1(19.8%)を占める結果となり、引き続きチャートのトップに立っている。しかし、その比率は継続して減少しており、アメリカ国内での脅威対策強化の成果が徐々に現れているものと思われる、と同社では解説している。また、前回までの調査でアメリカに肉薄していた中国は、この四半期で急激な減少を見せている。 一方、今回のチャートの大きな特徴として、ポーランドの急激な順位上昇が挙げられており、前年同時期(2006年1〜3月)には3.8%だったものが、そのほぼ2倍に比率が跳ね上がっている。これについて同社は、「僅差で2位となった中国や、低いランクに位置するロシアやインドに比較してポーランドの人口が少ないことを考えると、同国のコンピュータへのセキュリティ対策に問題があることが伺われます」としている。 また、日本は1.3%で全体に占める比率は前回と変わらないが、スパム総数が前年同時期より4.2%増加(同社調べ)していることを考えると、日本のPCから配信されているスパムメールの総数は増加していることになるとした。 2007年1〜3月のスパム送信国ワースト12は以下のとおり。[ 1位]アメリカ 19.8%[ 2位]中国(香港を含む) 7.5%[ 3位]ポーランド 7.4%[ 4位]韓国 7.0%[ 5位]イタリア 5.0%[ 6位]フランス 4.1%[ 7位]ドイツ 3.7%[ 8位]スペイン 3.5%[ 9位]ブラジル 3.1%[10位]ロシア 3.0%[11位]インド 2.8%[12位]台湾 2.5%その他 30.6%