NTTドコモグループ9社は6日より、FOMA/無線LANデュアル端末にて、衛星通信を利用した通話が可能になる「デュプレスター」システムを法人企業に発売を開始した。 デュプレスターは、災害時や非常時などに携帯電話が使用できないエリアにおいて、衛星回線を利用しFOMA/無線LANデュアル端末で音声通話を実現するシステム。「衛星電話(ワイドスター)」、N900iLやN902iL(発売予定)などの「FOMA/無線LANデュアル端末」、および「デュプレスター対応SIPサーバ」を組み合わせることにより、1台の端末で「FOMA回線通話」「衛星回線通話」「無線LAN環境下の内線通話」の3つの回線が利用できる。これにより、FOMAが使えない場所でも、衛星電話からSIPサーバを介して半径約30メートルの範囲で、衛星回線通話および内線通話ができる。 なおNTTドコモグループは2008年4月以降、本システム内にマルチホップ機能を有する可搬型アクセスポイントを増設することで、通話利用可能範囲をさらに拡大できる「デュプレスター・エリアプラス」の提供を予定している。 また同じく2月6日にアイコムは、デュプレスターに対応したSIPサーバとして、ワイヤレスブロードバンドVoIPルータ「SR-53V for WIDESTAR」の発売を開始した。SR-53V for WIDESTARは、衛星携帯電話ワイドスター・デュオに接続(マルチアダプタIVが必要)して衛星電話回線を利用可能。