GE-PONシステムで重要なのがコア機能であるPONインターフェース機能とDBA(Dynamic Bandwith Allocation)機能だ。PONインターフェースで特徴的なのが、GE-PONのアクセス制御を行なうMPCP(Multi-Point Control Protocol)だ。これはONU登録のプラグアンドプレイを実現するディスカバリー、上り送信許可/送信要求により上り信号制御を行なうゲート/リポート機能などがある。下の図はディスカバリーシケンスの概略を示したものだ。また、DBAは最大1Gbpsの伝送容量を複数の複数のGE-ONUで効率的にシェアするため、GE-ONUからGE-OLTへの上り帯域をトラフィック量に応じて動的に割り当てる機能である。各ONUが上りデータを送信している状況では、例えばFBA(固定帯域割当)では、上りのトラフィックが流れていない時にも帯域が割り当てられたままなので、未使用帯域が生じてしまう。また固定的に割り当てるため、例えば32台のONUを接続すると1Gの容量をシェアすると1台あたり30Mbpsくらいに最大帯域が制限されてしまう。これに対して、DBA(動的帯域割当)はトラフィック量に応じて動的に割り当てるため、使われていない帯域がないように上りのトラフィック量に応じて効率的に割り当てることができる。