フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは9月13日、同社の総合技術フォーラム「Freescale Technology Forum」を開催した。本イベントの中で、2007年初頭に発売されるマイクロソフトのOS「Windows Vista」に追加された新機能「Windows SideShow」の開発キットが発表された。 Windows SideShowは、USBやワイヤレスでPCと通信し、「ガジェット」と呼ばれるミニアプリケーションを実行できる表示装置。代表的なWindows SideShowの応用例としては、薄型ノートPCの横側に組み込んだり、キーボード・ディスプレイとしての利用などが考えられる。 今回発表された「i.MXS SideShow 開発キット」は、ARM920Tコアベースのi.MXSアプリケーション・プロセッサ「MC9328MXS」を搭載した統合開発プラットフォームで、QVGAの2.5インチカラー液晶パネルを備えた小型リファレンス・ボードとして提供される。マイクロソフトの.NET Micro Frameworkをサポートしており、SideShowに加えて、時計、テレビ、据置き電話、ラジオなどの小型機器の組込みアプリケーションも開発できる。 また、キットにはUSBインターフェイスと拡張コネクターが付いており、BluetoothやZigBeeワイヤレスプロトコル用のアドオンモジュールを追加することで、様々な通信形態での応用も可能となるという。参考価格は499.1ドル。 発表会では、SideShowからPC側のWindows Media Playerをリモートコントロールすることで音楽を再生したり、アウトルックのカレンダーやメールをオフラインで読み出すデモンストレーションが行われていた。