日本電気(NEC)は、低コストで信頼性が高いIPマルチキャスト技術を開発したと発表した。 IPマルチキャスト通信では、経路中にてパケット欠損が発生した場合、多くのエンドユーザに影響を与えるため、配信パスの冗長化が必要となる。しかし、コピーされたパケットと、障害で発生したループによる不要なパケットが区別できなかったため、配信パスの冗長化は困難だった。 今回開発された技術では、これらの問題が解決されている。 具体的には、二重化されたパケットを判断し、不要なパケットを破棄するという技術だ。また、マルチキャスト通信の配信品質を測定し、品質を満たす配信パスに切り替える技術も開発された。 これにより、インターネット上で20Mbps程度のハイビジョンクラスのIPマルチキャストが低コストでかつ信頼性が高く実現できるとしている。