ウィルコムは29日、次世代PHSシステムの開発・導入に向けた活動の一環として、無線局の実証実験(第二期)のための予備免許状を総務省より受領したと発表した。 今回取得した無線局予備免許は、広帯域移動無線アクセスシステム(ブロードバンドワイヤレスアクセスシステム)で使用することが想定されている2.5GHz帯のもの。今後は8月をめどとした無線局免許の取得後、2.5GHz帯でのOFDMシステムの伝送実験などを中心に、次世代PHSシステムの開発・導入に向けた実験・評価活動を実施し、伝送速度20Mbpsの実現を計画しているという。 実証実験では、同社における次世代PHSシステムの中核技術であるOFDM技術に、現行システムにて採用されているアダプティブアレイアンテナ技術を採用した場合の性能評価が行われるとともに、次世代PHSシステムにMIMO技術を採用した場合の性能評価も行っていくとしている。