対談は、松任谷由実のニューアルバム「A GIRL IN SUMMER」から、初期の作品まで幅広い内容となった。松任谷由実は、楽曲の解説や誕生秘話、プライベート、自慢話なども独特の軽快なトークで紹介した。
今回のA GIRL IN SUMMER(全12曲)は、海をテーマにしたもので、過ぎ去っていくときの“儚さ”や“切なさ”を描いているのだという。A GIRL IN SUMMERの1曲目に収録されている「Blue Planet」は、サーフィンの曲。セカンドアルバム「MISSLIM」に収録した「生まれた街で」のように、疾走感というか浮遊感、さわやかな風が吹いてくる曲を作りたかったと説明している。特に、2番の歌詞「白い光のナイフでそびえるウォールを垂直に滑ろう」がユーミン自身のお気に入りで、今まで書いてきた歌詞の中でも最も好きなぐらいのフレーズだと強調した。
なお、レコード会社の東芝EMIは、松任谷由実のニューアルバムCD「A GIRL IN SUMMER」(5月24日発売)のプロモーションとして、アップルのオンライン音楽販売サイト「iTunes Music Store」(iTMS)で同アルバム全12曲のうち6曲を収録した「A GIRL IN SUMMER iTMS edition」の先行販売を5月10日に開始する。
A GIRL IN SUMMER iTMS editionには、ボーナスビデオ「Forgiveness」と「インタラクティブブックレット」が特典として付属する。インタラクティブブックレットは、歌詞や写真、ビデオなどを閲覧できるPC用ブックレット。なお、インタラクティブブックレットの提供は、日本人のアーティストでは松任谷由実が初めてとなる。
また、6月7日には、iTMS限定のビデオとシングル1曲をセットにした「Vingle」(ヴィングル)という販売形態で、クレイジーキャッツ&YUMINGの「Still Crazy For You」をリリース。Vingleはビデオとシングルの造語で、こちらも日本人アーティスト初。
A GIRL IN SUMMERのアルバム全曲配信は、アルバムCDの発売から約1カ月後の6月21日となる。CD販売とダウンロード配信の同日発売が一般的な中で、東芝EMIでは先行配信という販売手法とCDパッケージの重要性を考えた新たな取り組みになったと説明している。
《高柳政弘》