ブロードバンド回線を利用したテレビ向け映像配信サービス「オンデマンドTV」を提供するオン・デマンド・ティービーは、2006年6月より高画質なハイビジョン映像と立体的な音響効果の5.1chサラウンドが楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを開始する。 同社では、昨年よりMPEG-2のスタンダード品質のサービスを提供していたが、ハイビジョン対応テレビや光ファイバの普及に伴い、今回新たに「H.264」のハイビジョン映像および5.1chサラウンドに対応した配信サービスを提供する。さらに、現行サービスで要望の多かった無線LAN(IEEE802.11a)にも対応する。なお視聴には、バッファロー製の専用受信機の購入が必要だ。サービス概要は、下記のとおり。・サービス開始 2006年6月下旬・ハイビジョンVODコンテンツ数 サービス開始当初:約200本 2006年度末:約500本・料金 従来サービスと変わらない・映像品質 画質:フルハイビジョン(1080i) 音質:5.1chサラウンド・専用受信機販売価格 31,500円(税込み) 今後、レンタル形態も検討している 現在、取次ぎベースで4万件で、すでに1万件の加入があり、2006年には、10万件加入を目標としている。「ハイビジョン先取り体験キャンペーン」として、現加入者を対象に「ハイビジョン対応専用受信機」を抽選で100名にプレゼントする(2006年3月10日より「オンデマンドTV」ホームページにて受付開始)。 最近、GyaOやTVバンクといったPC向けの無料映像配信サービスに圧倒され気味ではあるが、お手軽に高画質な映像を楽しめるというメリットを活かした視聴形態が根付くことに期待したい。(工藤めぐみ)