松下電器産業は、オキシライド乾電池を電源とした有人飛行機を開発するプロジェクトを16日から開始する。今年の夏をめどに完成させ、市販の単三型のオキシライド乾電池100本を電源とする。 オキシライド乾電池は、アルカリ電池の約1.5倍〜2倍の寿命がある乾電池。さらに、これまでよりも大きな電流が流せるという特徴もある。そのため、大きな電流を必要とするデジタルカメラやモータを使用した機器などに適しているとしている。 このオキシライド電池のパワーをアピールするため、これまで同社では、単三電池2本で走る有人自動車「オキシビークル」を開発し、「エコカーフェスタ2004」でデモンストレーション。さらに、現在、放映されているTVCMでは、電磁石に単三電池4本を接続し、合計435kgの重量挙げバーベルと人間を持ち上げている。 今回のプロジェクトでは、東京工業大学のサークル「Meister(マイスター)」の人力飛行機部門と共同で進められる。よみうりテレビの「鳥人間コンテスト」で好成績を収めているサークルとの共同プロジェクトだけに、期待されるところだ。