松下電器産業と東芝のブラウン管事業の統合会社である松下東芝映像ディスプレイは30日、同社の製造・販売子会社であるMT映像ディスプレイドイツ(MT Picture Display Germany)とMT映像ディスプレイアメリカ(オハイオ)(MT Picture Display Corporation of America (Ohio))の、両社での生産を今年度中に停止し、その後、清算手続きに入ることを決定した。 両子会社は、それぞれ欧州市場向けと北米市場向けに、大型テレビ用ブラウン管等を製造・販売していたが、欧米市場における昨今の薄型テレビの台頭に伴うブラウン管需要の低迷と、厳しい価格競争に直面していた。 今回の決定は、松下東芝映像ディスプレイにおけるアジア・中国への事業シフトを加速するのが目的。 なお、この件に伴う同社の2006年3月期の連結及び単独の業績予想の変更はないとしている。