法人向けウイルス/スパム対策大手のソフォスは13日、過去6か月のスパムの最多配信国ワースト12に関する最新のレポートを発表した。 世界各地に展開する脅威解析センターSophosLabsのリサーチャーが、2005年4月から9月に受信した全スパムを分析した結果、スパム送信国ワースト1は前回と同様アメリカになった。しかし、アメリカからの送信数は昨年よりも減少しているという。これは、スパム送信者への実刑判決や法律の強化、そして優れたセキュリティシステムなどの要因があると見られる。 一方でソフォスは、60%以上のスパムが、ゾンピ化したコンピュ−タ(マルウェアによって乗っ取られたコンピュータ)によって送信されていると述べている。そのことは、スパム送信者が必ずしも乗っ取られたスパム送信用のコンピュータと同じ国にいる必要がなく、世界中のどのコンピュータでも利用できることを意味している。 スパマーは犯罪行為を成功させるため、ウイルス作者やハッカーとの連携を強めており、世界中の保護されていないコンピュータを、スパムの送信だけでなく、さまざまな攻撃に利用し始めているという。ソフォスではこうした現状に鑑み、すべてのコンピューターユーザーは、スパムに対抗する義務を負っていると言える、としている。 スパム送信国ワースト12は次のとおり。かっこ内は各国の昨年、同時期の送信比率を示す。1位:アメリカ 26.35%(41.50%)2位:韓国 19.73%(11.63%)3位:中国(香港含む) 15.70% (8.90%)4位:フランス 3.46%(1.27%)5位:ブラジル 2.67%(3.91%)6位:カナダ 2.53%(7.06%)7位:台湾 2.22%(0.86%)8位:スペイン 2.21%(1.04%)9位:日本 2.02%(2.66%)10位:イギリス 1.55%(1.07%)11位:パキスタン 1.42% (-)New Entry12位:ドイツ 1.26%(1.02%)そのほか:18.88%(18.10%)