ソフォスは2日、2005年7月のコンピュータウィルスの報告数をまとめた「トップ10ウィルス」を発表した。7月は、先日有罪判決を受けたドイツのティーンエージャー、Sven Jaschanによって作られたワーム「Netsky-P」が1位の座に復活したものの、トップ10のうち7つがMytobワームの亜種となっている。同社によれば、これらのMytobの亜種は、7月に報告をうけたすべてウイルスのうち、実に37%以上を占めているという。 2005年7月におけるトップ10ウィルスは以下のとおり。[1位]W32/Netsky-P(13.9%)[2位]W32/Mytob-AS(11.6%)[3位]W32/Mytob-BE(9.3%)[4位]W32/Mytob-EP(5.5%)[5位]W32/Zafi-D(3.5%)[6位]W32/Mytob-CX(3.2%)新規[7位]W32/Netsky-D(3.1%)[8位]W32/Mytob-CJ(2.6%)[9位]W32/Mytob-CN(2.6%)[10位]W32/Mytob-AT(2.3%)その他(42.4%) 今月のチャートの大部分を占めたMytobワームについて、同社では、大きな被害を起こすワームではないとするものの、形を変えて亜種を続々と登場させていることに注目している。今月新規に登場し、6位にランクされたMytob-CXもMytobの新しいファミリーのひとつであり、今後もMytobの亜種が増えていく傾向が続くものと予測している。 なお、同社では7月に1,380件の新規ファイルを検知・駆除対応した。これにより同社が現在までに検知したウィルス数は合計で107,598件に達する。ソフォスの統計では7月に使用されたメールのうち2.1%(47通に1通)がウィルスメールであり、これは先月の「43通に1通」に比べて若干増えているという。