日本ビクターは6日、トウモロコシのデンプンから合成したプラスチック「ポリ乳酸」を使用した「環境にやさしいDVDディスク」を開発したと発表した。 ポリ乳酸は、トウモロコシなどのデンプンを用いて合成された植物原料のプラスチックであるため、CO2(二酸化炭素)増加の抑制、石油の消費量節減などに寄与し、環境にやさしい材質。 従来のポリ乳酸は、石油を原料としたプラスチックに比べ一般的に耐熱性が低く、光ディスクの基板として用いたとき、再生する機器内の温度上昇によりディスクが変形し、再生が困難になる可能性があった。 だが、同社では独自技術により、ポリ乳酸を主成分としながらも、耐熱性に優れた光ディスク用透明プラスチックを開発するとともに、ナノテクノロジーを駆使したディスク製造技術を用いて、室内使用時において実用可能な信頼性を実現したとしている。本技術は、DVDディスクだけでなくコンパクトディスク(CD)やブルーレイディスク(BD)などの光ディスクに適用可能だという。 なお、東京ビッグサイトで12月9日に開催される展示会「エコプロダクツ2004」の同社ブースでも本ディスクを参考展示する予定。