インターネットに対応したデジタル家電では、機能の融合、高性能化、セキュリティの確保が求められている。これらを実現させるためには、ソフトウェアの開発規模を大きくする必要があるが、この流れが破綻し“ソフト爆発”を起こす恐れがあるとしている。また、携帯電話やパーソナル/カー/ホームAV機器など分野が異なる融合商品の開発には課題が残っている。
これらの問題を解決するために、同社はUniPhierを開発。商品群を横断したソフトとハードウェアの共通化が進み、設計品質と開発効率が向上するとしている。
UniPhierは、APIが共通化されたミドルウェア、OS、デバイスドライバで構成されている。さらに、リアルタイム性が要求されるAV処理はメディアプロセッサで実現。こちらもAPIの共通化が実現されている。またデジタル家電に必要な低消費電力技術、リアルタイム処理技術、セキュア技術も搭載されている。
これらの機能は、1つのシステムLSIに統合。携帯電話系、パーソナルAV機器系、カー/ホームAV機器系の3分野にそれぞれに最適化されたUniPhierプロセッサが製造され、デジタル家電に組み込まれる。
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(上)「UniPhierシステムLSI」(評価用チップ) (下)UniPhierの概念図 |