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スポーツキャスターの荻原次晴氏(左)、元女子レスリング世界チャンピオンの山本美憂さん(右) |
なお、同社のチャットイベントには、Yahoo! JAPAN IDを所持し、PCにJava版のYahoo!チャットソフトをインストールすれば誰でも参加可能だ(いずれも無料)。なお、動画のライブ中継を見るためには、PCにWindows Media Playerがインストールされている必要がある。
アテネ五輪応援チャットイベントは、21時から22時までの1時間行われた。最初に寄せられた質問は、2人の名前の読みが難しいとのことで、名前の由来について。山本さんは「父が1972年のミュンヘン五輪出場を記念して、その“ミュンヘン”から“美憂”となった」と語る。萩原氏は「近所のお寺の住職さんに付けてもらったので由来はわからない」と回答。
「アテネ五輪ではメダルラッシュが続いていますが」との質問には、2人とも「こんなに多くのメダルを取れると思わなかった」と声を揃えた。その上で両名はそれぞれ次のように述べている。
「ここまでメダルラッシュが続くと錯覚してしまうが、メダルというものは決して簡単に取れるものではない」(荻原氏)。
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荻原氏「アテネ五輪での日本選手の活躍は100点満点中1,000万点」 |
「金メダルを取って当たり前という認識があるけれども、実際には銀メダルや銅メダルでも、メダルを取れなくても、選手たちの頑張りを評価してほしい」(山本さん)。
荻原氏が仲のよいアテネ五輪出場選手は、柔道の井上康生選手と鈴木桂治選手。「井上康生君の敗戦は、僕にとってもショックでした。それは、一緒に食事に行ったりする仲だということもありますが、日本のお家芸である柔道の日本人チャンピオンが外国の選手に投げられるのは、日本人のプライドを投げられているようで非常に悔しかったです」
女子柔道の古賀稔彦コーチを見ていると、自分もオリンピック選手を育てたいと感じました。
当然のことながら、女子レスリングに関する質問も多く寄せられた。
山本さんは、親友でもある浜口京子選手が準決勝で敗れたことについて、「もちろん京子ちゃんが金メダルを取れなかったのはショックでしたし、本人も金メダルを目指して頑張っていましたが、私は浜口京子ちゃんの銅メダルがとてもうれしかったです」と述べ、以下のような心中を語った。
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浜口京子選手の親友でもある、山本さん「京子ちゃんの銅メダル、とても感動しました」 |
「私はもしかしたら京子ちゃんが3位決定戦では落ち込んで自分の力を出せないのではと心配しましたが、3位決定戦の動きは素晴らしかったし、銅メダルが決定した試合後の京子ちゃんの笑顔を見てすごく感動しました」
「京子ちゃんと話をしたときに、どうして気持ちを切り替えられたのか?と尋ねたところ、京子ちゃんは『準決勝で敗れ、3位決定戦までの間に考えたことは、私はレスリングがやはり大好き。目標のメダルの色は違うけれど、どうしてもオリンピックのメダルがほしかった。だから最後まで頑張れた』と言ってました」
「彼女の素直な人間性や一生懸命なところが今回の五輪に出ましたね。銅メダルを観客に誇らしげに見せている姿も素晴らしかった。金メダルではないけれども、銅メダルがそれ以上にとても輝いて見えました。私は彼女を見て勉強になったし、本当におめでとうといいたいです」
また、浜口京子選手の父・浜口平吾氏(アニマル浜口)について、「いつもウォーと叫んでいる姿ばかりが報道されていますが、普段はとても謙虚な方で周囲の私たちにもすごく気をつかってくれます。特に、海外試合ではアウェイで日本選手が心細くなるのですが、浜口さんは京子ちゃんだけでなく日本選手一人一人を力いっぱい応援してくれて、選手にとってはとても心強い存在です」とコメント。
萩原氏は、引退した現在でも夏になるとスキージャンプをしているという。「一般にはあまり知られていないが、冬の雪山より夏の人工芝のほうが安全でスピードも出る」と説明し、「(スキージャンプを)夏の五輪種目に入れてもよいのではないか」と言及した。
野球は準決勝でオーストラリアに負けてしまいましたが、プロ野球選手たちがまるで少年野球の子どもたちの顔に戻っている点はいいなと思いました。(荻原氏)
野球はまだ銅メダルの可能性が残っているので期待しています。(山本さん)
女子バレーボールの不調について、荻原氏は「予選などで華やかに活躍してアテネに臨んだわけですが、あの時アテネもいけるんじゃないかという声があったのですが、僕はその辺を冷静に見てて日本が本当に強くなったのかどうかはアテネを戦ってみないとわからない。それまでは日本が強くなったとはいえないんじゃないかと思ってました。確かに強くなってきていますが、この勢いを継続することが大事だと考えます」と述べた。
今後、注目している競技は、萩原氏がシンクロナイズドスイミングで、山本さんは男子のレスリングという。
最後の質問は「将来、五輪を目指す子どもたちに一言」。萩原氏は「今回の五輪で憧れの選手が出ていたと思うけれど、次は君たちの番です。ぜひ五輪で活躍して、僕たち日本人を楽しませてほしい」。一方の山本さんは「五輪は決して遠い存在ではないので、常に自分の中にいつか五輪に出るんだということをイメージして頑張ってほしい」と語り、チャットイベントが終了した。
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将来アスリートを目指す子どもたちに向けて、「次は君たちが五輪に出る番だ!」(荻原氏) |
本イベントに参加した延べユーザー数は2,784人で、合計1,385件の質問が集まった。