JSATとNTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、人工衛星を利用してパッチやウイルスのパターンファイルを配信する「サイバーセキュリティネットサービス(仮称)」の試験サービスを2004年12月から開始する。 各ウイルス対策ソフトベンダーは、あらたなウイルスが発生した場合、パターンファイルを配布しその拡大を防いでいる。しかし最近では、MydoomやSasserなどネットワークに負荷をかけるウイルスが多いため、このパターンファイルがダウンロードできない恐れがある。 サイバーセキュリティネットサービスでは、インターネットから隔離された衛星回線を利用してパッチやウイルスのパターンファイルを配布することで、この問題を解決している。 試験サービスは、トレンドマイクロと協力し法人ユーザを対象に実施。ほかのセキュリティベンダーなどとも協力しつつ、企業独自の業務用ソフトのパッチの配信にも対応させる予定だ。2005年3月末まで続けられ、検証結果を踏まえてNTTコムのセキュリティサービスの1つとして本格的に提供していく計画を示している。