同社の代表取締役社長兼最高経営責任者 堀江貴文氏は「2年前からEUDORA(メールソフト)の販売代理を行っており、それと同じことをWebブラウザでもやりたかった」とOperaを販売することになった経緯を明かした。
ライブドアがOperaを販売するにあたっては、パッケージと法人向けの市場を強化する。すでに同社では「Clone DVD」などでパッケージ販売の実績がある。またEUDORAは法人向けなどで3万ライセンスを販売しており、これに付随させる形でOperaを拡大させる計画だ。なおダウンロード販売も引き続き行い、ポータルサイトの「livedoor」からの誘導を行う。
これらの戦略のもと、合計20万ライセンスを販売するという目標が示された。内訳は、パッケージ5万本、企業向けに5万ライセンス、ダウンロード10万ライセンス。
またこの発表に合わせて、Opera Software ASAのCEOであるJon S. von Tetzchnerも来日した。Operaは、WindowsはもとよりMac OSやLinux、さらにはMicrosoft Smart PhoneやBREWなど多彩なプラットフォームで展開していることやさまざまな言語に対応していることをアピールした。さらに「OSとブラウザの融合はセキュリティ上の問題がある」とWebブラウザで圧倒的なシェアを持つInternet Explorerを批判した。
![]() |
握手を交わす(左)ライブドアの堀江貴文氏(右)Opera Software ASAのJon S. von Tetzchner氏 |
なお、以前はトランスウエアがOperaの日本国内における代理店を務めていた。しかし、トランスウエア側はライブドアへの代理店の譲渡は正式に通知されていないとコメントし、両社の間でトラブルが起きているように思える。しかし、堀江氏は「もめているつもりはない」と否定した。
堀江氏によると、「Operaが売れなかったから」との理由からトランスウエアから販売代理店の譲渡の話が持ちかけられたという。これを踏まえて「3月には3社で代理店の移管手数料以上のお金を取らないとの契約が成立している」としている。しかし、この契約を締結したにもかかわらず代理店移管に伴い「数億円を請求された」とのことだ。この支払いを拒んだため、ライブドアがOperaの代理店になったと発表した途端、トランスウエアが代理店の譲渡は正式に通知されていないとコメントを発表したのではないかと示した。
■Opera for Windows
●ダウンロード提供
開始:7月30日
価格:5,040円
●パッケージ版
開始:8月27日
価格:6,279円