モニターはホットスポットのユーザを対象に、7月15日から募集を開始。1,000人程度を予定している。
この実験で提供されるサービスは、エリア内でNTTコムの無線LAN接続サービス「ホットスポット」に接続すると周辺1kmの店舗情報をトップページに表示されるというものだ。
また位置情報のほかに、ユーザの属性とこれまでの行動を元にして選定した情報が配信されるのも特徴だ。たとえば、女性の場合はグルメ情報を優先的に表示し、和食店の詳細情報をよく見る人はそれを優先的に表示するといった具合だ。
さらに開店時間も考慮されており、検索した時間に開いている店舗だけ表示されるようになっている。
実験では、NTTコムがホットスポット、三菱地所は丸の内地区のコミュニティサイト「Marunouchi.com」の店舗情報、NECはパーソナライズ情報配信プラットフォーム「TPOCAST」をそれぞれ提供し進められる。
なおNECのTPOCASTは、札幌や京都でPHSや携帯電話向けに行われた実験で採用された実績がある。
このような実験を展開することで、NTTコムは他社の無線LAN接続サービスとの差別化として、三菱地所は丸の内エリアの就業者や来街者に対する情報発信の方法として、それぞれビジネス的な展開を検討していく。
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(上)30代の男性としてログイン(下)30代女性としてログイン。 男性としてログインした場合は、男性向けの理髪店が上位に表示されるなど、属性やユーザごとに優先順位が変化する |