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鷹山、PHSによる定額データ通信サービスを断念。子会社が解散

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 鷹山(ようざん)が提供を予定していたPHSによる定額データ通信サービスだが、事実上断念したようだ。子会社の「YOZAN IP ネットワークス」が3月31日付で解散したためだ。

 YOZAN IP ネットワークスは、PHSによる定額データ通信サービスを提供することを目的に2003年2月に設立された株式会社。子会社の解散を決定したのは、首都圏においてPHSによる定額データ通信に参入しても競争力が弱いと判断したことによるもの。

 同社では競争力が弱い理由として、首都圏と関西地区(ケイ・オプティコムとのローミング)でしか提供できないこと、32kbpsまたは64kbpsのサービスしか提供できないことを挙げている。さらに、月額3,000円程度で提供した場合、相当数のユーザを獲得しても巨額な赤字が見込まれることにも触れている。

 このPHSによる定額データ通信サービスだが、2003年2月の段階では同年7月に開始するとされていた。しかし、開始予定の直前である6月には、基地局や料金設定を精査した結果、延期すると発表。8月には鷹山が約65億円分の社債を発行し、一部は同サービスの設備投資に充てられ「本年度中のサービス提供を目標としている」とのコメントを発表していた。だが、YOZAN IP ネットワークスの解散をもってサービスの開始を断念したことになる。
《安達崇徳》
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