ITとの付き合いは大学生のころの、ちょっとしたパソコン向けソフトウェアの日本語版の制作プロジェクトから始まった。 今は名前も聞かないようなソリューションに飛びついて、いろんな苦労をしたあげく結果として会社に損害を与えてしまうような経験をしていると、ソリューションというものに対して相当「すれた」感覚を持ってしまう。そのうちに最新のソリューションなり技術と恋に落ちる代わりに、その役割や寿命などについて冷静に見極めるようになってきた。 ITの領域では先行優位性を信奉し、先手必勝の考えに支配されがちだが、よくよく歴史を振り返ってみると、ビジネスというゲームのルールの多くが後発優位性に基づく後手必勝であることがかなりのケースでみかける。(本文を読む)