ソニーとNTTドコモは、携帯電話搭載のICカードの現実に向け2004年1月をめどに合弁会社「フェリカネットワーク株式会社」を設立することで合意に至った。12月には試験サービスを開始し、2004年度内にICカードを搭載したmovaまたはFOMAを販売する予定だ。 ここで携帯電話への搭載を目指しているのは、非接触式ICカードのプラットフォーム「FeliCa」だ。JR東日本のプリペイドカード「Suica」、ビットワレットの電子マネー「Edy」のほか多数の公共交通機関や社員証などで採用されている。その結果、全世界で約3,800万枚が流通するまでになった。 新会社は、このFeliCaを携帯電話に内蔵させることで、モバイルコマースをより発展させることを目指している。 事業内容は、携帯電話とFeliCa機能を融合させるICチップの開発、チップメーカーに対するライセンス提供などだ。なお、NTTドコモ以外の通信事業者への展開も視野に入れているとのことだ。 これにより、携帯電話のネットワークを利用した電子マネーやプリペイドカードへのチャージ、電子チケット、オンラインクレジットなどのサービスを提供する予定だ。■フェリカネットワークス株式会社(FeliCa Networks, Inc.) 代表取締役社長:河内聡一(就任予定) 資本金:約60億円(詳細未定) 出資比率:ソニー60%、NTTドコモ40% 従業員数:約90名