![]() 米インテルの社長兼COOポール・S・オッテリーニ氏 |
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実際に動作しているCentrinoマシンのサーモグラフ。もっとも熱いところでおよそ46℃といったところ。実機をさわっても、裏がほんのりあたたかいぐらいでキーボード面にはほとんど熱があがってこない |
Centrinoは「PentiumM」CPUと「855」チップセット、「PRO/Wireless 2100ネットワーク・コネクション」無線LANコンポーネントの3つから構成される。従来の「CPU+チップセット」構成に加え、無線LANを標準で組み合わせているのが特徴だ。無線LANで重要視されるセキュリティについても、シスコやチェックポイントとVPNの相互運用性を確保する検証を行っている。
このうちPRO/Wireless 2100はミニPCIカードタイプのモジュールとなっており、独立性は高い部分。インテル側としても3コンポーネントのセット購入を強制するものではないとしているが、無線LAN対応などの要素を満たしてほしいとのお願いはするという。つまり、「Centrino」ロゴのついたノートパソコンには(PRO/Wireless 2100かどうかは別にして)無線LANが標準搭載されるということだ。
![]() | 下:Pentium M 右・上:855チップセット 左:無線LANユニット |
このようにインテルでは、Centrinoを単に「ノートパソコン向けの、あたらしい超省電力アーキテクチャ」とするのではなく、無線LANにおける「ティッピング・ポイント」(爆発的に普及する転回点)としたいとして意気込みを見せている。家庭内においては、バッテリーでも長時間使えるという特長により、パソコンの設置場所をコンセントや電話線などのある壁ぎわに限定せず、どこにでも持ち歩けるようになる。また、ビジネスユースでもCentrinoがサポートするVPN機能により、出先の公衆無線スポットからでもオフィス内のコンピュータと接続することができる。
実際にティッピング・ポイントとする際に重要となる「使える場所」については、特に外出先での利用場所としてインフラを提供することになる公衆無線LAN事業者との連携を強める方針で、すでにいくつかの事業者との共同プロモーションについて発表を行っている。(既報)
Centrinoロゴ。PCや公衆無線LANスポットなどに使用される | ![]() |
なお、今回発表された構成では、IEEE802.11b(2.4GHz / 11Mbps)のみのサポートとなっているが、今年中頃に向けて11a(5GHz / 54Mbps)のサポートも予定しているという。また、2.4GHzで54Mbps通信をおこなう「11g」についても、標準がIEEEで固まり次第サポートするという。
発表会では、壇上にパソコンベンダーだけでなく公衆無線LANサービスを提供する事業者やキャリアからのゲストも並び、Wi-Fiベースの無線インフラがCentrinoにとって欠かせない要素であることを強く印象づけた。
![]() | Centrino搭載PCも各社から同時発表された。写真は日本IBMのThinkPad X31 |