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左:So-net 代表取締役兼執行役員社長CEO 山本泉二氏 右:USEN 代表取締役社長 宇野康秀氏 |
サービスコースの概要は以下のとおり。
■So-net光(UCOM)
・マンションE(100BASE-TX配線)
通信速度:上り下り最大100Mbps
月額利用料:4,800円
初期費用:18,000円
・マンションV(VDSL配線)
通信速度:上り下り最大16Mbps
月額利用料:3,500円(別途モデムレンタル料600円/月)
初期費用:12,000円
なお、メールアカウントやホームページといった基本サービスは、So-netの他コースと同様のものが提供される。
この提携では、USENの子会社でFTTH網を保有する第一種電気通信事業者ユーズコミュニケーションズ(UCOM)に対して、So-netが9億8千万円の出資(第三者割当増資による)をおこなう。また、USENの営業がUSEN(GATE01)とともにSo-netのサービスを販売するようになる。
同じインフラを使う“競合相手”のSo-netサービスを、USENの営業が販売していくというのは奇妙な図式ではあるが、USENの宇野社長は「USENの営業としてはまったくどちらに入っていただいても変わりない」と明言。UCOMのインフラをマンションに売り込んでいくための“武器”としてSo-netブランドが利用できるのが魅力ということのようだ。また、So-netにとってもUSENのマンション向けの営業ノウハウにそっくり乗れるという魅力がある。
今回のSo-net向けFTTHインフラの提供をきっかけに、これまで混然としていたUCOMとUSENの役割も「UCOMはキャリア、USENはISP」という位置づけが明確になり、UCOMからは、USENもSo-netも同じように「ISP」として扱っていくことになるという。UCOMは今回のSo-netからの約10億円の出資を含め、合計100億円程度の資金調達を予定しており、So-net以外にもUCOMのFTTHを採用したサービスを提供するISPが出てくる可能性は高いといえそうだ。