- 病害・雑草防除の製品推奨機能を拡充
- 防除や追肥(可変施肥)、収穫適期など、重要な情報を見落とさないためのLINE通知を開始
BASFジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石田 博基、以下「BASF」)は、全国農業協同組合連合会(本所:東京都千代田区、「JA全農」)と共同で推進する栽培管理支援システム「xarvio(R) FIELD MANAGER」*1において、4月中旬より、2025年の水稲栽培シーズンに向けた新機能を実装します。新たに、水稲栽培向けの防除タイミングアラートと製品推奨機能を拡充し、LINE通知サービスを開始します。xarvio(R)の高度な農学的意思決定エンジンが提供する栽培支援情報を、身近なLINEアプリを通じてタイムリーに届けることで、農業者の生産性向上に貢献します。
防除タイミングアラート機能と製品推奨機能を強化
この度の機能強化により、xarvio(R) FIELD MANAGERは、病害・害虫・雑草に対応した防除タイミングアラートを提供し、さらに病害・雑草防除については状況に適した製品の推奨を行います。害虫アラート機能では、水稲に深刻な被害をもたらす飛来性害虫のトビイロウンカ・セジロウンカ、および近年発生が増加している斑点米カメムシ類(イネカメムシなど)*2の防除適期を通知します。これにより、坪枯れや不稔米・斑点米の発生リスクを最小限に抑えることに貢献します。雑草対策では、推奨機能の刷新により、雑草の発生状況に応じた提案や、一発処理剤や中後期剤を含む、より包括的な提案が可能になります。

害虫アラート イメージ
農業者をサポートするLINE通知サービスを提供
BASFは、ユーザーがxarvio(R) FIELD MANAGERの機能をより効果的に活用できるよう、LINE通知サービスを開始します。予測機能が利用可能な水稲、小麦、大麦、大豆、甜菜、馬鈴薯の6作物を対象に、栽培開始時期より作物ごとに週1回を目安に、病害・害虫・雑草の防除タイミングなどを通知します。水稲より開始し、順次他の作物の通知サービスを提供します。LINE通知を活用することで、農業者は重要なタイミングを逃さず、2~3週間先の作業見通しを立てやすくなり、リソースとコストの効率向上につながります。xarvio(R) FIELD MANAGERの有料機能を利用中のユーザーは、後日メールで届くリンクやQRコードから「xarvio FIELD MANAGER」のLINE公式アカウントを「友だち追加」することで、有益な情報を受け取ることができます。

LINE通知 イメージ
BASFジャパンのアグロソリューション事業部事業部長である野田信介は、次のように述べています。
「2021年のサービス開始以来、xarvio(R) FIELD MANAGERは水稲を含む19作物の栽培をサポートしています。衛星画像とAI解析を活用して、農業者が各ほ場の状態を把握し、予測機能により栽培の見通しを立て、農機などとの連携を通じて作業の省力化や自動化を実現してきました。この度の機能拡充により、AIを活用した病害・害虫・雑草防除の全体最適化が可能になり、農業者へのサポートが一層強化されました。私たちは、農業者が迅速かつ的確な意思決定を行い、農場管理の効率と収益性を向上できるよう貢献します。」
xarvio(R) FIELD MANAGERについての詳細は https://www.xarvio-japan.jp/ をご覧ください。
*1 xarvio(R) FIELD MANAGERは、BASFデジタルファーミング社(本社:ドイツ)が開発する栽培管理支援システムです。日本では、2021年4月よりサービスを開始しました。
*2 農林水産省ウェブサイト、農研機構による資料(https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/attach/pdf/kamemusi-10.pdf)
■xarvio(R)デジタルファーミングについて(BASFデジタルファーミング社のブランド)
xarvio(R)(ザルビオ(R))は作物生産の最適化を図る、最先端のデジタルソリューションです。「xarvio(R) FIELD MANAGER」と「xarvio(R) HEALTHY FIELDS」は高度な作物モデルプラットフォームに基づき、各ほ場の状況に応じたリアルタイムの推奨を提供します。xarvio(R)はユーザーが享受するメリットが実証されているテクノロジーです。農業者がより効率的かつ持続可能な方法で作物を生産し、収益性を向上させることを支援します。xarvio(R) FIELD MANAGERは世界で12万人以上の農業者とコンサルタント(総面積2,000万ヘクタール以上)が使用しています。xarvio(R)についての詳細はhttps://www.xarvio.com/jp/ja.html をご覧ください。
■BASFのアグロソリューション事業本部について
私たちのすべての行動の理由は、「農業が、好きだから」。農業は、急速に増加する人口に対応するため、健康的で手頃な価格の食料を安定的に供給するとともに、環境負荷を低減することが求められています。そのため私たちは提携パートナーや農業の専門家と協力し、あらゆるビジネス上の判断を持続可能性(サステナビリティ)を基準に行っています。2024年には9億1900万ユーロを強力な研究開発パイプラインに投資し、革新的なアイデアから実用的なソリューションを生み出しています。当社のソリューションは、さまざまな作物システム向けに設計されています。種子、作物の形質、化学農薬、デジタルツールとサステナビリティのアプローチを組み合わせ、農業者・生産者とバリューチェーンにおけるステークホルダーが最高の結果を出せるよう支援しています。研究所、生産現場、オフィス、製造拠点のチームと共に、農業の持続可能な未来を築くために全力を尽くしています。2024年の売上高は98億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細は https://www.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約 112,000 人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024 年の BASF の売上高は 653 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は https://www.basf.com/global/en.html をご覧ください。
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