新潟県関川村とカサナレ株式会社、生成AIでふるさと納税の寄付額を大幅増 - 自治体支援の新たな形を実証
新潟県関川村とカサナレ株式会社(本社:東京都、代表取締役:安田喬一)は、生成AIを活用したふるさと納税のタイトル改善および自治体職員向け生成AI活用研修を実施しました。本取り組みにより、ふるさと納税の寄付額が前年比3.5倍(※1)に増加し、研修参加者の満足度も100%(※2)と高評価を得ました。
この成果をもとに、関川村は今後も生成AIを活用した施策を拡充し、持続可能な自治体運営のモデルを築いていくことを目指しています。また、カサナレは、本取り組みを通じて得た知見を活かし、他の自治体でも応用できる支援策の展開を進めていきます。
※1:年末5日間の前年比(参考:12月全体前年比2.3倍)
※2:「とても満足」または「満足」

背景:自治体におけるふるさと納税の課題
多くの自治体では、ふるさと納税の推進においてさまざまな課題を抱えています。
- どの施策が効果的かわからず、寄付額増加の最適解が見つけられない。
- 返礼品の魅力が十分に伝わらず、寄付者の関心を引くことが難しい。
- 膨大な返礼品の管理やプロモーション業務が担当者の大きな負担になっている。
特に、多くの自治体では、タイトルや説明文の工夫が寄付額にどのように影響するのか明確な指標がなく、最適な改善方法が見出しにくい状況にあります。今回はそんな課題に対して、生成AIを活用することで、より訴求力の高いタイトルを作成し、寄付額の増加を図ることを目的としました。
取り組みの概要と成果
■1. ふるさと納税のタイトル・商品説明を改善
・生成AIを活用し、人気ランキングを分析して寄付者の関心を引きやすいタイトル案と商品説明文を生成
・約100件のタイトルを同時に改善し、職員の業務効率化や対応工数削減に寄与
結果:寄付額が前年比3.5倍に増加
■2. 自治体職員向け生成AI研修
・生成AIの基本的な仕組み、業務での活用事例を紹介
・実践形式のワークショップを実施し、職員が生成AIを使ったコンテンツ作成を体験
結果:研修後アンケートで満足度100%、生成AIへ可能性を感じるとの回答が90%
■3. 自治体内で継続的に活用できる支援
・一度の施策で終わらず、自治体内で継続的に生成AIを活用できるよう、改善ロジックを提供
・職員が生成AIを活用して自走できるよう、タイトル改善のプロセスや具体的な業務活用アイデアを研修内で共有
結果:「すぐにでも実践できそうなアイデアが浮かんだ」「デジタル化の第一歩として取り組みやすい」との声が多く、職員の積極的な関与が見られた

自治体での生成AI活用における今後の展望
カサナレ株式会社では「学びがいらないDX」を掲げ、誰もが直感的に生成AIを活用できる環境の提供を目指しています。今回の取り組みを通じて、自治体が高度な技術知識を必要とせずに、生成AIを活用することで業務の効率化と成果向上を実現できる可能性が示されました。
関川村では、本取り組みをさらに発展させ、ふるさと納税にとどまらず、自治体業務全般での生成AI活用を検討していきます。
また、カサナレは、本プロジェクトを自治体DXのモデルケースと位置づけ、企業向け生成AIソリューションで培ったノウハウを自治体向けに応用し他の自治体にも展開することで、業務効率化とその先にある住民サービス向上の実現を支援してまいります。
【コメント】関川村 地域政策課 渡辺様
関川村では、ふるさと納税の返礼品の魅力をより伝えやすくするために、カサナレ株式会社と連携し、生成AIを活用したタイトル改善に取り組みました。これまでの掲載方法では、写真や説明文を事業者から提供されたまま使用しており、伝え方に工夫の余地があると感じていましたが、今回の取り組みによって、視認性や訴求力が向上したと実感しています。
また、職員向けの生成AI研修を通じて、これまで漠然としていたAI活用の可能性がより明確になり、今後の業務改善につなげられるのではないかという期待が高まりました。特に、自治体業務においてどのように効率化を図れるかを考えるきっかけとなり、少人数での運営が求められる環境の中でも、新しい技術を活用することで最適な形を模索できる可能性を感じています。
関川村は小規模な自治体ですが、その分、柔軟な発想で新たな挑戦を進めやすい環境にあります。今回の取り組みを通じて得た知見を活かし、今後も住民サービスの向上や業務の効率化に向けた施策を検討してまいります。
【コメント】カサナレ株式会社 代表取締役CEO 安田喬一
カサナレ株式会社は、「学びがいらないDX」を掲げ、誰もが直感的に活用できる生成AIの提供を目指しています。今回、関川村と連携し、ふるさと納税のタイトル改善や自治体職員向けの研修を実施することで、生成AIの可能性を知っていただく機会を提供できました。
自治体の業務は多岐にわたり、少人数での運営が求められるケースも少なくありません。そのような環境において、生成AIがどのように活用できるのかを知ることは、今後の業務改善の選択肢を広げる一助になると考えています。
今後も、関川村をはじめとする自治体の皆様と共に、様々な可能性を探りながら、業務効率化や住民サービスの向上に貢献できるよう取り組んでまいります。

左:関川村 渡辺様/右:カサナレ株式会社 安田
本件についての問い合わせ先
カサナレ株式会社
問い合わせ先:以下のフォームをご利用ください。
https://kasanare.co.jp/contact
カサナレ株式会社について
社名:カサナレ株式会社
設立:2022年8月
住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目12−1 渋谷マークシティWEST棟 22F
代表:代表取締役CEO 安田 喬一
事業内容:Generative AIを用いた業務特化型クラウドサービスの開発
URL:https://www.kasanare.co.jp/
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