サウジアアラビアで開催中のU-17アジアカップで、U-17韓国代表が準決勝進出を決めた。
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ペク・ギテ監督率いるU-17韓国代表は4月15日(日本時間)、サウジアラビア・ジッダのプリンス・アブドゥラー・アル・ファイサル・スタジアムで行われたU-17アジアカップ準々決勝でタジキスタンと対戦し、前後半を2-2で終えた後、PK戦で5-3と勝利した。
試合は前半から数本のシュートを放つも得点を奪えなかったが、後半に待望のゴールが生まれる。
後半22分、途中出場のMFキム・ジソン(17、水原FC U-18)が右サイドからクロスを送ると、これをMFチョン・ヒョヌン(17、FCソウルU-18)が押し込んで先制点を挙げた。

また、後半29分にはDFイム・イェチャン(17、仁川ユナイテッドU-18)が左足でシュートを決めたかに見えたが、VARの結果、直前にキム・ジソンの腕にボールが当たっていたとして得点取り消しとなった。
しかしその後、韓国は集中力を欠き、後半38分と40分にタジキスタンの連続得点を許し、逆転を許してしまう。
それでも後半アディショナルタイム、VARによってペナルティエリア内で相手のハンドが認められ、韓国がPKを獲得。これをキッカーのキム・ジソンが右足で冷静に決め、土壇場で2-2の同点に追いついた。

前後半90分終了後、延長戦のない大会規定により、試合はすぐにPK戦へと突入。韓国はMFキム・イェゴン(16、全北現代モータースU-18)、キム・ジソン、MFキム・ウンソン(17、大東税務高)、DFソ・ユヌ(16、忠南牙山FC U-18)、DFク・ヒョンビン(16、仁川ユナイテッドU-18)の全員が成功。そしてGKパク・ドフン(17、大邱FC U-18)がタジキスタン2番手のシュートをストップし、見事に準決勝進出を決めた。
決勝で北朝鮮と“南北対決”の可能性も?
韓国は今大会、グループステージ初戦で格下と見られたインドネシアに0-1で敗れる波乱のスタートを切った。
ただこの敗戦以降、アフガニスタン、イエメンを下してグループ2位でベスト8入りを果たし、同時にU-17ワールドカップ本大会出場権も獲得した。そして、今回の準々決勝でタジキスタンに勝利したことで、2大会連続の決勝進出も視野に入った。

韓国は前回の2023年大会、決勝で日本に0-3で敗れ準優勝に終わった。最後に優勝した2002年大会以来、実に23年ぶりの頂点を目指す韓国が決勝進出をかけて準決勝で対戦するのは、準々決勝で日本を破った開催国サウジアラビアだ。準決勝は来る17日、ウカーズ・スポーツクラブ・スタジアムで行われる。
なお、韓国が決勝に進出した場合、北朝鮮との“南北対決”が実現する可能性もある。北朝鮮は準々決勝でインドネシアに6-0で大勝しており、準決勝ではUAEを3-1で下したウズベキスタンと18日に対戦する予定だ。
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