Audibleは、山田詠美による初オーディオファースト作品『三頭の蝶の道』を4月11日より配信する。オーディオファースト作品とは、音声での配信を先行し、その後書籍として出版されるという新しい形態の作品だ。
『三頭の蝶の道』は、直木賞をはじめとする数々の文学賞を受賞してきた山田が、デビュー40周年という節目に手がけた長編小説。激動の昭和を生き抜いた女性作家たちの創作人生が、多彩な視点からドラマティックに描かれている。
朗読を担当するのは、舞台、映画、ドラマなど幅広い分野で活躍し、豊かな表現力に定評のある俳優・高畑淳子だ。
■山田詠美コメント
小学生の頃、国語の先生が嗚咽と共に朗読したのは、自死したばかりの三島由紀夫の作品。あの時、耳になだれ込む文学の快楽を知った。聴き手の皆さんにも、同じような圧倒的ドラマティック体験を高畑淳子さんの声で堪能して欲しいと思う。

■高畑淳子コメント
お芝居で演じるのは自分の役だけですが、朗読では作品に登場するあらゆる人物になれ、いろいろな角度から伝えられる魅力があると感じています。聴く方にとっても、音から想像を膨らませ、自分の想像のなかで作品が広がるというのはとても楽しい体験だと思います。今回、山田先生の書かれた本に身を投じ、書かれた言葉に誘われるかのように朗読しました。言葉を紡いでいく作家たち独特の生き方、人の見方、感じ方、業の深さを楽しんでいただきたいです。

■Audible コンテンツプログラミング&開発部門 シニアディレクター 宮川もとみコメント
Audibleでは、これまで読んだことのある本をオーディオブックで改めて“聴く”楽しみ方が、多くのユーザーに親しまれています。一方、オーディオファースト作品ではその体験が逆転します。活字より先に“耳”で物語に触れる特別で新鮮な体験は、2021年の始動以来、大変好評をいただいています。また、オーディオファースト作品は、著者や出版社の皆さんにとっても、新たな表現の可能性を広げるものだと考えています。このたび、日本を代表する作家・山田詠美さんのデビュー40周年という節目の年に発表される新作が、Audibleのオーディオファースト作品として発表されることを大変嬉しく思います。また、激動の時代を駆け抜けた三人の作家の物語を、長年トップ俳優として活動し続けてこられた高畑淳子さんの深みのある朗読でお届けいたします。多くの方に音声で新しい物語を味わう魅力をぜひ体験していただけましたら幸いです。