28日放送の『ぽかぽか』(フジテレビ)に、デビュー25周年の倖田來未が出演。過酷な下積み時代を振り返った。
エイベックスに所属した当時、事務所にははとにかく歌が上手でビジュアルがいい子が多く、ここに入ったらテレビに出ることができると思っていた倖田來未。浜崎あゆみやhitomi、安室奈美恵などを見ながら「おそらく自分もこういう戦略でいってくれるんだろうと(勝手に)思っていた」という。しかし、会社からの返事は「いやいやもっと綺麗にならなければいけないし、憧れるような女性にならないといけない、今の自分を見て!」というもので、「えっ、そんなですか?」と愕然としたという。それから4~5年はテレビに出ずに、ひたすらクラブで夜中に歌う日が続いたという。
そのクラブでは夜中の2時に約3曲を歌っていたが、リハーサルはクラブがオープンする前の7時に行わなけないため、夜中の歌唱までは時間があく。「普段から、学生時代は9時とかに眠ってたので、それに体が慣れちゃって、ホテルに帰ると寝ちゃうので…、(眠ると)喉が寝るので、お風呂屋さん探して時間つぶして化粧したり……」(倖田)。当時はステージがビール瓶の箱の上にべニアを置いたものだったり、歌を聴いちゃいない客もいたり…「振りむいてもらうことの難しさをこの時に学んだ」と回顧した。クラブまわりをしていた時に、一緒に営業していた仲間にAIがいたという。
また2000人入る会場で最前列にしか客がいない時もあったという。アリーナのコンサートで、トロッコにのって会場をまわっているときに、客席にあの時、最前列にいた客の一人を見つけた倖田。「アップテンポの曲なのにわーっと涙がでてきた」と振り返った。