映画『正体』の公開直前イベントが、11月18日に東京ドームシティで開催。主演の横浜流星をはじめとして、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈といった豪華キャストが登場し、イルミネーション点灯式を実施した。
東京ドームシティ「ウインターイルミネーション」SNOW DOME CITYの点灯式イベントに集結したキャスト陣。横浜は白く輝く高さ約15mの巨大なツリー「WONDER SNOW TREE(ワンダースノーツリー)」の前に登場すると、約140名の観客に向けて「ここまでやれることはやってきましたし、公開に向けてさらにやれることをやって、この作品が皆様のものとへ大きく羽ばたいてくれたらうれしいです」と語った。
夏編と冬編はそれぞれの季節に撮影され、企画の立ち上げから4年をかけて作り上げられた同作。その撮影方法に、吉岡は「夏と冬と季節をまたいで撮影されているからこそ、どれだけ長い時間をかけて鏑木が逃亡していたのかがわかるんです。その時間の経過と、さまざまな人たちとの出会いを経て、こんな希望があるのか、と心が温まる作品になっています」と語る。また夏編の過酷な建設現場で汗だくになっているシーンについて、横浜と森本が「全部”自前の汗”です」と明かす場面も。
撮影中に印象的だったエピソードについて聞かれると、吉岡は「鏑木と沙耶香が一緒にマンションで暮らしているシーンで流星くんが3階のベランダから飛び降りるシーンがあるんですけど、本当にびっくりしました!」とスタントを使わずにそのシーンを演じた横浜の演技に驚いたことを告白。「下にマットも敷いてあるんですけど、撮影でここまで自分で演じる方にお逢いしたことがなかったので、スタントじゃないんだ!ってなりました!」と言うと、横浜自身も「逃亡シーンは一連で撮っているので、臨場感あふれるので見どころの一つ」と自信を見せた。
一方で森本はそんな横浜の演技について、「表情や雰囲気をシーンごとに切り替えていて、その溶け込み方がすごいんです。撮影中に流星くんをさがしていたんですけど、実は真横にいて…馴染み方がまさに逃亡犯・鏑木でした」と絶賛していた。
本作のコピーは「信じる、君を。この世界を」となっており、それぞれが「信じるもの」を聞かれると、森本は「栄養素ですかね」と意外な回答。「ちゃんと栄養を接種すると、体調に反映されるんです」と会場を笑わせると、山田は「使い捨てカイロです。今回、冬の時期の撮影で、結局一番手放せませんでしたね。結局一番温かいんです」と明かし、吉岡から「今日もつけてるの?」と聞かれると「今もつけてます」とほほえましいやりとりを見せた。
イベントの終盤には、観客のサイリウムの光と併せて、全長15メートルの巨大ツリーが点灯。白く光るツリーに、キャスト陣からは思わず感嘆の声が上がっていた。
なお映画『正体』は、11月29日に全国公開される予定だ。