27日からPrime Videoで世界独占配信されるAmazon Original映画『不都合な記憶』の特別対談映像が解禁。メインキャストの伊藤英明と新木優子が、撮影の裏話について明かした。
同作は石川慶監督が手掛けるサイコパスサスペンス・ロマンス映画。人類の宇宙移住が進んだ西暦2200年の近未来を舞台に、妻を愛するあまり完璧な妻を求め、エスカレートした行動をとるサイコパスな夫・ナオキ(伊藤)と、そんな夫に復讐を企てる妻・マユミ(新木)による“夫婦の物語”を描く。
特別対談映像にて、伊藤は「“人間のリアルな感情”を描くことへの監督のこだわりを感じた」とコメント。本編撮影中、台本にセリフのない喧嘩のシーンをアドリブで撮ることになったそうで、「セリフのない喧嘩のシーンは優子さんの表情が凄くコロコロ変わって、いきなりブワーって泣いたり、感情の起伏が本当に凄かった」と、新木による体当たりの演技に圧倒されたことを振り返った。
2人とも役に没入していたらしく、伊藤が「結構バイオレンスなシーンだったから、普段も俺こうなんだって思われたらどうしようと思って(笑)。でも優子さんがそれに反応してくれて。だからお芝居なのか、リアルなのか分かんない」と明かすと、新木は「私も何なのか分からないというか、マユミの気持ちを演じてはいるけど、どこか自分自身の感情も引き出される部分もあって。お芝居をしているんだけどしてないみたいな、本当に今までに感じたことのない感覚でした」と吐露した。
また、ナオキが妻のマユミに“完璧”を求め、何度も過去のアンドロイドとして作り変えるという狂気的な行動を繰り返す理由について、伊藤は「誰もが持っている執着心なんだよね」と普遍的なテーマであることを説明。それに対して新木は「奥底に蓋をしている感情だけど、見せられる人もいる」「完璧じゃない所もさらけ出せる環境だったから、完璧を追い求めてくるナオキに対して“不信感”とか“嫌悪感”をちゃんと抱きながらいれました」と、伊藤に対する信頼感をもとに演技したことを語った。
同作はタイで2カ月に及ぶ撮影を敢行。宇宙に浮かぶ高級レジデンスのセットは新木が「人生最大」と語るほど大規模で、日本映画の枠を超えたスケールの大きさを予感させる。