主演・神尾楓珠とヒロイン・北香那が初共演するスペシャルドラマ『最寄りのユートピア』が、9月25日22時からフジテレビで放送される。
同作は、夢と現実の狭間で葛藤する男女が偶然出会い、“お酒”と“音楽”とともに過ごした2人の時間がもたらす奇跡を描く。神尾楓珠は本格的なギターの弾き語りに初挑戦する。
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神尾が演じるのは、ライブ会場の警備員のアルバイトをしながら、ミュージシャンとして成功することを夢見て路上ライブを中心に活動する工藤隆司。高校時代にバンドを結成し、インディーズでCDを出すも結果が出ず解散。メンバーは音楽以外の道に進んだが、隆司だけは音楽の道を諦めきれず活動を続けている。しかし、5年間の活動の中で音楽を楽しむ心を失いかけていた。そんな隆司は、会社員・夕莉と出会い、素直にあふれ出てくる感情のままに話をしたり歌を歌ったりするうちに、自分にとって最も価値ある存在に気づく。
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北香那が演じるのは、大手雑貨メーカーに勤務する会社員・木崎夕莉。周囲との人間関係も良く、一見充実した生活を送っているように見えるが、漠然とした焦燥感を抱えていた。希望の職務につけていないが、特に行動を起こしていない。そんな夕莉が隆司と出会い、次第に心を通わせていく姿を描く。
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脚本を担当するのは、「ヤングシナリオ大賞2023」で佳作を受賞した片岡陸。演出は並木道子、プロデューサーは栗原彩乃が担当する。
<神尾楓珠のコメント>
今作の出演オファーを受けた際の心境は?
うれしかったです!ただ、ギターの弾き語りに少し心配も…。バラエティー番組で歌わせていただいたことはありましたが、今回演じる隆司はシンガー・ソングライターとして活動していて、人前で歌ったりギターの演奏に慣れている人なので、“自分で大丈夫かな、と、今もプレッシャーを感じています(笑)
歌やギターの練習を積まれているそうですね
上達はしていると思います!撮影となると、練習場所とは環境が異なるので、緊張もするだろうし、もっと演奏に慣れておきたいと思っています。演奏する曲は本当にすごくいい曲で、やりがいを感じています
演じる工藤隆司の印象について
僕の中では、隆司のキャラクターはすごくつかみやすかったです。普段のトーンや空気感、夢に対する気持ちや自分に期待していないという部分は、なんとなくわかるなと思います。僕もサッカーをしていた時に挫折した経験があるので、その時の感覚に近いのかな、と。自分と隆司が完全に一致しているというわけではないですが、共感できるところは多いです
初共演の北香那の印象は?
本読みなどでお会いしましたが、北さんのたたずまいから、品の良さを感じました。初めてお芝居させていただくので楽しみです
<北香那のコメント>
今作の出演オファーを受けた際の心境について
脚本を読んでみると、現代の若者たちがかかえている漠然とした将来への不安や悩みが作品中で優しく表現されていて、悩みをもっていることがまるで美しく見えるなと思ったんです。今の時代に必要な作品ではないかと感じて、そのような作品に携わることができてとてもありがたいです」
演じる木崎夕莉の印象について
私にすごく似ているなと感じますし、気持ちがすごくわかります。夕莉のように、場面に応じて人格が変わるというのは、私も経験があります。場面を使い分けて自分を変えることは、ある意味“ピエロになれる”ような感覚かと思うんです。“ピエロになれる”って、私は社会において良いことだと思っていて。ただ、そういう夕莉だからこそ、本当の自分とは何かわからなくて混乱するという悩みもありそうな感じがして。“本当の自分がわからない、幸せって何だろう”と。そういう感覚は私も感じたことがあるなと、共感しました
初共演の神尾楓珠の印象は?
役にぴったりだと思いました。イメージしていた隆司の人物像がぴったりだったんです。悩める美しい青年という感じがしました