寝不足、過呼吸、ダンス講師の思い、葛藤…「LE SSERAFIM」のリアルすぎる裏側 | RBB TODAY
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寝不足、過呼吸、ダンス講師の思い、葛藤…「LE SSERAFIM」のリアルすぎる裏側

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(Photo by Frazer Harrison/Getty Images for Coachella)
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  • (Photo by Christopher Jue/Getty Images)
 人気K-POPガールズグループ「LE SSERAFIM」が、公式YouTubeチャンネルにて、ドキュメンタリー映像「Documentary ‘Make It Look Easy‘」を5本公開した。

 映像には、練習風景、MV撮影、ライブツアー、ファンとの交流イベントなど、これまで「LE SSERAFIM」が取り組んできた活動の裏側が収録され、7月29日に公開されたエピソード01は、すでに再生回数120万回を突破。彼女たちのインタビューも多くおさめられており「本音」を知ることができる。

 実際に5本すべて見てみたが、予想をはるかに超える濃厚さと彼女たちの覚悟の強さに圧倒された。あまりにも“素”の濃度が高すぎて、「これ以上、見せなくていいから!」とこちらか言いたくなるほど、LE SSERAFIMはすべてをさらけ出していた。

 エピソードの全篇合わせて、2時間超えとなる大型ドキュメンタリー。その見どころをこの記事では紹介したいと思う。

■筆者プロフィール山田有真
名古屋を拠点とするフリーランスの編集者・ライター。グルメ・レジャー・音楽・映画など幅広いジャンルを取材・執筆。第3世代以降のK-POPが好きで、SNSで推しケミの動画を漁るのが日課。旅とビールと猫が好き。X(Twitter):@yuma03303


■ノーメイク、寝不足、過呼吸…リアルすぎる裏側


 韓国はもちろん、世界中の大型音楽フェスで華やかなステージを披露してきたLE SSERAFIM。ハイブランドのコレクションには煌びやかな姿で颯爽と登場し、雑誌やMVでは圧倒的な美しさで人々を魅了してきた。“強くて美しい女性”、それがLE SSERAFIMのイメージだが、ドキュメンタリー映像では常にノーメイク、寝不足、汗だく、疲労困憊、過呼吸、号泣、体調不良による顔面蒼白など、今まで一切公開してこなかったLE SSERAFIMの“強くない姿”が多く映し出されている。

 正直なところ映像は、悩み、苦しみ、葛藤し、涙する彼女たちの姿が大半だった。おそらく、それが彼女たちの、“リアルな現状”なのだろう。しかし、そんな姿をさらけ出しているからこそ、時折映し出されるメンバー同士がじゃれ合っている様子や笑顔で楽しんでいる姿も“本当の姿”なのだと確信できる。ウンチェの音楽番組MC決定に全員が抱き合って祝福する姿など、グループの強い絆が垣間見える裏側も注目だ。



■「なにが幸せか分からない」葛藤と不安にまみれた本心


 アジアツアー成功やビルボード上位ランクインなど、世界的な活躍をみせるLE SSERAFIM。メンバーたちはその現状を喜ぶ一方、常に戸惑いと葛藤、不安を抱えて活動していた。「なにが幸せか分からない」、「人の目を常に気にしている」、「大変なことを大変だと言ったら、“弱い人”だと思われそう」、「私はなんのためにこんなに頑張っているんだろう」、インタビュー映像で彼女たちが明かす“本心”は、現状の成功とは大きくかけ離れたネガティブな言葉ばかりだった。

 しかし、その苦しみを凄まじい努力で乗り越えてきたのが、LE SSERAFIMだ。自身に向けられる視線を題材に作詞・作曲に挑戦したユンジン、経験不足をバレエの技術で克服したカズハ。公開された映像では、彼女たちが、“不安”を“成功”に昇華するまでの過程も映されている。ガッツの溢れるマインド、泥臭い努力、まるで“スポ根ドラマ”のような彼女たちの生き様は、逆境を乗り越えるバイブルのようだった。


■ファンも登場!LE SSERAFIMを支える“裏方”も総出演


 このドキュメンタリー映像で印象的だったのが、LE SSERAFIMを支えるマネージャーやダンス講師、ボイストレーナーなど“裏方”と呼ばれる人々が多く登場していたことだ。一人ひとりの表情や発言、思いにフォーカスされているシーンも多く、途中LE SSERAFIMを支える人々のドキュメンタリーを見ているような錯覚もあった。

 心身の不調からファンイベントを退場することになったサクラのため、素早く退場の動線を確保して密着カメラを外したマネージャー、練習生期間が短かったカズハのために、時間外の基礎レッスンを実施するダンス講師、歌に不安を覚えるメンバーに「あなたが120%できる人だと信じている」と優しく抱きしめるボイストレーナー。さらには、ユンジンを励ます相談相手として、HYBEのパン議長も現われているのだ。

 さらに驚くべきは、エピソード4では、LE SSERAFIMの複数の“ガチファン”が登場していること。ファンになったキッカケなどが語られているが、彼らが彼女たちへの向けた言葉もなかなかアツくてシビれる。ドキュメンタリー映像で、これほど“主役以外”がフォーカスされることはないだろう。“主役以外”だからこそ伝えることができる、LE SSERAFIMの姿も見てほしい。



■「幸せは過ぎてから実感できる」


 5本にも及ぶドキュメンタリー映像で、ひときわ存在感を放っていたのが、サクラこと宮脇咲良の“強さ”だ。13歳でHKT48のメンバーとしてデビューした彼女も今年で26歳。アイドル歴13年、最年長としてグループを支えるサクラの立ち振る舞いやメンバーを守るため自ら矢面に立つ姿は、ファン達の心を震わせた。

 なかでも、注目を集めたのが、サクラがメンバー達に答えた“幸せ”の意味。多くの成功をおさめ、幸せそうに見える彼女たちだが、グループ内の話し合いの映像で明かされたのは、当の彼女たちは“幸せを見失っている”ことだった。

 「どうしたら幸せなのかよく分からない」「何が幸せなのか分からない」などメンバー達が不安を告白するなか、サクラは「成功が幸せじゃない」と話しながらも、「“あのとき幸せだった”と過去になるべき。それが幸せ」と持論を展開。このサクラの回答に、SNSでは「“幸せは過ぎてから実感できる”これが一番心に刺さりました」、「自然と涙が出てきた」など反響が続々。ほか、サクラが明かしたアイドルという職業に対する思いにも、多くの関心が寄せられた。


 LE SSERAFIM の裏側が明かされた、2時間以上におよぶドキュメンタリー映像。赤裸々に語られた彼女たちの本心に、コメント欄には、「お互いの苦悩を打ち明け、褒め合ってきたLE SSERAFIMの絆に泣いた」、「LE SSERAFIMは私たちファンのために、十分以上のことをしてくれていることを知って欲しい!」など、世界中のファンからコメントが寄せられた。

 葛藤と不安と闘い続ける、彼女たちの‘Make It Look Easy‘な日々。LE SSERAFIMのファンはもちろん、すべてのK-POPファンの心に刺さる映像となっている。


《山田有真》

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