沖縄と彼女の地元・宮城で撮影した本作は、海ではしゃぐ姿、弾ける笑顔で地元を満喫する姿、水着はもちろん、初挑戦となるランジェリーカットなど……菅原の魅力が詰まった写真集となっている。
今回、ロケ地、シチュエーション、衣装選びから写真セレクトにいたるまで、自身の希望を詰め込み、こだわり抜いたという本作について、菅原にインタビューを行った。
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ーー沖縄ではどんな撮影になったのでしょうか。
海、プール、川、お風呂と……基本的には水の中にいました(笑)。12月に撮影に行ったんですけど、天気がすごく良くて気温が26度もあったんですよ。冬の海に入って撮影したのに、もう気持ち良くて! 寒さも感じず、楽しく撮影できました。
ーー地元・宮城でも撮影されましたが、いかがでしたか?
プライベートでも行く松島や、あまり行ったことのない蔵王で撮影したんですけど、沖縄と打って変わって、“ザ・12月”という感じの天候でしたね。
宮城の12月の風物詩といったら「光のページェント」という期間限定のイルミネーションなんですけど、私もその時期に地元に帰ることは少ないので、せっかく写真を撮るんだったら、このタイミングで撮りたいと思って行きました。「光のページェント」を知らない方もいると思いますし、知っていてもなかなか行く機会がない方も多いと思うので、(誌面を通じて)訪れるきっかけになったら嬉しいです。
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ーー宮城は雪のカットもありますし、沖縄との季節感のギャップがあっていいですよね。
そうなんです。写真集を出すなら、四季が感じられるものを出したいと思っていたので、(天候に)ミラクルが起こってイメージに近い写真集ができました。
ーー写真集を拝見すると、とにかく菅原さんが楽しそうなのが伝わってきました。
ありがとうございます! 本当にずっと楽しかったです。5日間撮影させてもらったんですけど、沖縄で黄色い水着を着ている写真は、はしゃぎすぎて髪の毛がビチョビチョになっちゃいましたし、雪山で撮ったときもはしゃぎすぎて洋服まで濡れちゃって……それほど楽しかったです(笑)。
ーー今回、写真集を撮影するにあたって、ポーズや表情はご研究されたんですか?
雑誌を見て少し研究しました。ふだん、ひとりでグラビアをすることもあるんですけど、写真集ではこれまで見せてこなかった表情にも挑戦しています。中でも、唇を噛む表情がうまくいったので、その写真はけっこう多めです(笑)。
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ーー本作では、水着やランジェリー姿にも挑戦しています。体を絞るといった調整はされたんですか?
全然できていなくて。でも、ラーメンは2か月我慢しました。私、同じTeam Eの相川暖花ちゃんとSKE48ラーメン部に入っていて、ほのの(相川)と夜ごはんに行くときは、ラーメンが多いんですよ。でも、ラーメンを禁止して、寂しい2ヶ月を過ごしました。
他のメンバーとごはんに行ったとしてもラーメンはなし。みんな優しいから「ラーメン食べたい!」って話になっても「ラーメンじゃないものを食べよう!」と付き合ってくれるんです。
ーーメンバーの皆さんに協力してもらいながら制作されたんですね。
そうですね。写真集に載せる写真も「これ変じゃない?」とか「これ可愛い?」とか、メンバーの意見をいっぱい聞きました。私、自分で決めたいのに、最終的には自分で決められないというか、周りの意見が欲しくて……。表紙もメンバーに見てもらって決めました。
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ーー家族やファンの方に見せるのも楽しみですね。
でも、普段の自分を知っている人たちに見られるのは恥ずかしいです。勝負カットが多すぎて家族にはなかなか見せられないですし(笑)、友達に見られるのもすごく恥ずかしいですね。
ーーご自身でさまざまなことを決められた本写真集。今回、自分らしさを選んだのか、ファンの思う菅原さんを選んだのか、もしくは新しい自分を見せたのか、どこに比重を置いたんですか?
そこは、いっぱい悩みました。例えば、通常版の表紙だと、普段の菅原だと分かる表情でもあるし、グラビアをやっている姿も想像がつくし、総合的に見てあの写真が輝いているなと思ったので選びました。中身は、割とセクシーな部分も多いので、その分おちゃらけている菅原も入れて……と、バランスを大事にしましたね。
ーー帯コメントは秋元康さんが担当されました。
芸能の仕事をされていない方からしたら、それが普通だと思うかもしれないんですけど、“菅原の写真集を見てくださったんだ”と思って嬉しかったです。今までプロデュースしてきたアイドルは何百人、何千人といると思いますが、そんなたくさんいる中で、私の写真集を見てくれて、考えてくれた……どんな言葉でもすごく嬉しいです。
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ーー確かにたくさんアイドルがいる中、コメントをもらえるのは貴重ですよね。
テレビでは拝見したことがありますが、直接秋元先生にお会いしたことがなくて。言い方が悪いですけど、“本当にいるのかな”と思うような方なので(笑)、そんな方にコメントをいただけたのがすごく嬉しかったです。
ーー菅原さん自身のことも聞かせてください。来年でSKE48に加入して10年。中には、年下のメンバーもいると思いますが、彼女たちと活動するのは刺激を受けるものなんですか?
めちゃめちゃ受けますね。私ができないことをやっていますし、“自分もこういう時代があったんだろうな”と思うこともあるし、“この子たちが頑張っているんだったら、まだ自分もできるんじゃないかな”って思います。ただ、これは後輩に限らず、先輩を見ていても思うことですね。
ーーメンバーの中はもちろん、ご卒業した方も含めて、周囲に教科書になる方がたくさんいるのはいいですね。
先輩、後輩、同期、それぞれみんないいところ、尊敬できる部分を持っているので、“この子のここを真似しよう”とか、“先輩のここを吸収しちゃおう”とか、いつも思っています。SKE48って、誰もがみんなお手本になれるグループだと思うんですよ。10年経ってもまだまだ勉強中です。
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ーー地元では、東北総合ポータル「topo (トポ)」にて、冠番組『SKE48菅原茉椰の宮城でやりたい48のこと』の配信がスタートしました。
9年目にして、まさか宮城の仕事が増えるとも思っていなかったですし、宮城の配信サイトで自分の冠番組が持てるとは思っていなかったので、正直めちゃめちゃ嬉しかったですね。
ずっと宮城の仕事をしたいと思ってはいたんですけど、ここがようやくスタート。きっと配信を見てくださる方はファンの方が多いと思うんですけど、この配信を見て「宮城に行きたい!」と思ってくださる方が増えればいいなと思います。
ーー菅原さんの「長年の夢だった」という写真集リリースが今回達成されます。次に見据えている夢はありますか?
演技に対しては興味が湧いていなかったんですけど、今年の頭にメンバーの演技を見て、すごく楽しそうだなと思いました。この感情を育てていけたらいいなと思います。
他にも、地元の仕事を増やしたいのはもちろんですし、ファンの皆さんが見たいと思ってくださる菅原茉椰像があると思うので、それに近づけられるように頑張りたいです。