同作は、粟島瑞丸が主宰する演劇集団Z-Lionの新作公演。ある出来事がきっかけで仕事を辞め、都会から離れた場所で同年代の若者たちと共同生活を始めるカメラマンの吉澤朱音(中村)と、彼女たちが暮らす“笑い声が響く家”の模様を描く。このほど中村が取材に応じ、初舞台への意気込みや見どころ、共同生活の体験談などを明かした。
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中村は、初挑戦となる舞台出演について「以前からすごく興味がありました。プレッシャーは感じていますが、前向きに頑張るのみです」と意気込み。
自身が演じる役柄については「秘めているものがありながら、毎日を生きていかなければならないことに真剣に向き合っている人です。ポスターでは一見、暗そうに見えるのですが、普段の私よりも元気な感じのキャラクターです」とにっこり。「みんなの“共同生活”を客席から皆さんがこっそり覗いて見てくれるようなリアリティーがある作品です。くすっと笑ってしまうところも多いですし、緩急があるお話なので全集中して見てほしいです」と同作をアピールした。
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作品にちなみ、「共同生活をした経験は?」との問いには「共同生活はないのですが、チアリーデングをやっていたので団体行動は慣れています。高校のジャパンカップの時は、ひと夏に4回学校で合宿をして、みんなで同じゴールに向かって励んだり…。銭湯の使い方が良くなかったりすると、学校に電話がかかってきて2時間ぐらいミーティングをしたこともあって、公共の場にいる時の振る舞いとか、そういうのは植付けられましたね」と過酷な学生時代を回顧した。
現在35歳の中村。モデルから女優業に転身したことで芽生えた意識の変化に話題が及ぶと「モデルをやっていた頃は、すごくストイックに体をキープして、いつも整えて、鍛えなきゃというのがあって“中村アン”をキープすることに必死でした」と告白。
「今はお芝居の時はちょっと太ったり、痩せてたりしても人間ぽくていいなと思うようになったし、自分と向き合う時間がより増えた感じです」と充実の日々を明かしていた。
舞台は7月1日(土)~7月9日(日)俳優座劇場にて上演。