小川さんの両親は旧統一教会が主催する合同結婚式で結ばれた。その後、小川さんは宗教2世として生まれ、幼少期から教会中心の生活を送ってきた。そんな彼女はなぜ、両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか。
同書は、教会での壮絶な半生を綴った手記。人生の折々で何を感じ、どのような選択を続けてきたのか、そして我々が知り得なかった、「2世家族」の生活様式も赤裸々に語っている。ちなみに、小川さんは著書の中で次のように語っている。
【『小川さゆり、宗教2世』「はじめに」より】
家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。