歌手の加山雄三が28日、都内・NHKホールにて行われた「第73回NHK紅白歌合戦」の音合わせに出席し、囲み取材に応じた。 今年85歳を迎え、年内いっぱいでコンサート活動からの引退を発表している加山は特別企画に出演。楽曲「海 その愛」のパフォーマンスを披露する。 ラストとなる紅白のステージについて、加山は「今から緊張してるの。どうしたらいいのか分からない、困っちゃっているんだ、助けて…!そんな気持ちだねえ」と吐露。「まさか出られるとは夢にも思わなかったし、今年は最後になるっていろんな所で言ったことが良かったのかなあと思って。みんなが一生懸命になってくれたから、これは最後は頑張らないとって、そういう気持ちです。いい年になったね、お陰様で感謝、感謝ですよ」としみじみ。 「85歳での出演は、紅白の歴史に残っていくのでは?」と言葉を掛けられると、「ありがたいことだけど、世界最高齢の年齢はもっと上がいるのよ。世界には90代でもまだ歌ってる歌手がいるんだよ。世界はすごいなと思ってね。それでも日本ではいないでしょ、こんなに年を取って舞台に出られるなんてさ」といい、「こんなチャンスを与えてもらえて本当にありがたい。よし、じゃあ精いっぱいやろう、それしかないんだよね」と感謝の思いを言葉にした。 「来年以降もライブ以外の形では歌声を聞くことはできる?」と今後の活動について聞かれると、「音楽っていうのは生涯の親友だと言ってるんだけど、新曲に関しては俺が歌ったことがない歌をAIに歌わせるとうまいこと歌うんだよ」とコメント。未発表の楽曲も数多くあるといい「音楽活動というのは、そういう形では残っていくと思うんだよね。楽しみにしていてもらいたいね」とファンにメッセージを送った。