2022年「今年の一皿」とは?
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ぐるなびでは、総掲載店舗約50万店、総有料加盟店舗46,222店(2022年9月時点)が発信する一次情報、2,304万人(2022年10月1日時点)のぐるなび会員、月間4,100万人(2021年12月時点)のユニークユーザーの閲覧履歴や行動履歴などを掛け合わせて分析したビッグデータを保有している。2022年「今年の一皿」では、そのビッグデータを活用したうえでアンケートや審査の得票数も加味し、4つのノミネートワードを選定した。さらにその中から、「その年に流行または話題になったこと」「その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること」「食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること」の3つの条件を満たしていることを条件にグランプリを決定する。
2022年、「今年の一皿」は「冷凍グルメ」
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2022年も様々なグルメブームが駆け巡った中、「今年の一皿」は「冷凍グルメ」が選ばれた。選定理由は、1つ目にコロナ禍で飲食店への急速冷凍機の導入が加速し、レストランのメニューをそのまま再現した冷凍グルメが数多く誕生したこと。2つ目に、飲食店でオリジナルの冷凍商品の開発が進んだことでバリエーションが豊富になったことに加え、店頭や自動販売機など購入方法も多様化し消費者から支持を得たこと。そして最後に、保存性やフードロス削減の観点でも社会変化に対する柔軟性が高く、今後の日本の食文化においてより一層不可欠な存在になると考えられたためだ。
日本冷凍食品協会の三浦佳子氏は、ただ凍らすだけではない昨今の冷凍食品の魅力を語った。1970年以降大阪万博開催を機に外食産業が発展し、家庭でも家電の広がりとともに冷蔵庫や冷凍庫が発達していった。そして昨今、コールドチェーンや冷凍技術などが加速度的に発達し、急速冷凍で栄養価そのままに食べることができる冷凍食品も多く生まれた。また、東京の味を大阪ですぐに食べることができるなど、あの店のこの味を自宅で味わうこともとても容易くなった。お取り寄せが定着した、まさにコロナ渦が生んだ新たな食文化だろう。
特別賞ノミネート:乳酸菌飲料
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近年のストレス社会で、“睡眠の質改善”や“ストレス緩和”といったキーワードが注目され、さまざまな企業が効果を謳った商品を生み出した。その後、多数のメディアに取り上げられたことによりSNS上で話題になり、「乳酸菌飲料」が入手困難になるなど社会現象が起きた。
ノミネート:プラントベースフード
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食の多様性がより求められるようになり、商品のバリエーションが増えた「プラントベースフード」は、飲食店でも提供されるようになった。サステナブルな食品として注目を浴び、更なる発展が期待される。
ノミネート:ガチ中華
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街中華ならぬ「ガチ中華」は、在日中国人向けに本場の中国料理を提供する飲食店である。海外旅行が制限される中で現地の味や雰囲気を求める日本人のニーズとも合致し話題になった。
2022年、あなたはどんなグルメを楽しんだだろうか?振り返ると、確かに冷凍グルメを食べる機会がよくあったのではないか。これまでの冷凍食品のイメージとは異なり、寿司やおせち、人気店舗のメニューなど多岐にわたり、食べただけでは冷凍食品だとは気づかないだろう。ただのブームではなく、当たり前となり日本の食文化の一端を担っていくことだろう。
※筆者プロフィール
渡邉香織
全国各地、ジャンクフードから高級フレンチ、赤提灯にコンビニ飯までジャンル問わず、ひたすらリサーチと食べ歩きを繰り返してます。いえなかグルメ、手土産グルメにも自信あり。皆さんが本当に知りたい情報、心を込めてお伝えします!