実業家の堀江貴文氏が20日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演し、ロシアのウクライナ侵攻を巡る米実業家イーロン・マスク氏の強硬発言にはしたたかな計算があると指摘した。 宇宙開発会社スペースX社や電気自動車メーカー・テスラのCEOを務めるイーロン・マスク氏は、SNSに「私はウラジーミル・プーチンに決闘を挑む。賭け対象はウクライナだ。私は左手だけだで戦ってもいい」などと投稿し、ロシアのプーチン大統領への対決姿勢を見せていた。 堀江氏はこの発言について、「彼はあれやると、めちゃくちゃもうかる。ロシアとかウクライナはロケット打ち上げビジネスででかいシェアを持っていたけど、それが使えないと、自分のスペースXという会社にめちゃくちゃ来るから、ロシアをたたける」と述べ、宇宙事業のシェアをロシアから奪い取ろうとするしたたかな計算が背景にあると指摘した。 さらに堀江氏は、衛星通信ビジネスについても「イーロン・マスクは得するんですよね。したたかにやってるし、衛星通信のサービスも各国で電波免許取るのは大変だが、ウクライナ当局は免許を下ろしている。しかもそれが宣伝になっている。各国がイーロン・マスクの会社と取引しようとなる。めちゃくちゃいい広告宣伝になる」と強調。欧米企業の対露強硬姿勢は単なる人道的見地からのものではなく、「裏ではちゃんとみんなしたたかに、自分たちのビジネスを考えている」と述べた。 一方で堀江氏は、日本の対露姿勢について、「サハリンの天然ガスが日本に輸出されていて、サハリン1と2に出資しているが、引き揚げない。漁業資源の輸入も止めない。けっこう頑張って、ウクライナの大統領の演説もやりながら、ロシアとも取引を続ける微妙な舵取りをしている」と評価した。