【PICK UP】
15日放送された連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』第94話で、算太(濱田岳)がダンスを披露。さらに、その脳裏に走馬灯のように浮かぶ、橘家の幸せだったころの回想シーンも流れるなど、視聴者の涙を誘った。
10年ぶりに現れた算太に、ひなた(川栄李奈)はびっくり。だが、るい(深津絵里)から「お母ちゃんの伯父さんや」と紹介され、さらに驚く。そして「サンタさんが親戚やったなんて私うれしい!」と喜ぶが、るいの表情は硬いままだった。
るいが小学校にあがる前に、家から忽然と姿を消した算太。るいは彼に、いなくなった理由、そしてどこへ行っていたのか、さらには母・安子はなぜ算太を追いかけて大阪まで行ったのかなどと問い詰めるが、算太は「そねん昔の話はもう…ええじゃろう。わしもよう覚えとらん」とはぐらかす。
その日、商店街のくじ引きの手伝いをする算太。するとそこに吉右衛門(堀部圭亮)が現れる。彼の顔を見た算太は、吉兵衛(堀部、一人二役)の荒物屋でラジオを盗んだ少年時代を思い出す。すると、誰もいなくなった商店街に、幼い安子(中野翠咲)の幻影が現れ、「お兄ちゃん。お兄ちゃん」と抱き着いてくる。「お~安子じゃ」「お兄ちゃん。ダンサーになれた?……踊って!」。
幼い安子の幻の前でダンスを披露する算太。その脳裏には、エンタツ・アチャコの漫才が流れるラジオを楽しそうに聴く橘家の家族の笑顔や、ダンサーを夢見て岡山から飛び出した青春時代の想い出がよみがえっていた。
踊り終えた算太が上を見上げると、そこには日の光に照らされた、御菓子司「たちばな」の看板が見えていた。一筋の涙を流すと、その場に倒れ込む算太。実は彼は入院中の病院から逃げて、いつどうなってもおかしくない病状だった。
過去と現在が入り混じりながら、死期を悟った算太が幼い安子の前で魅せた一世一代のラストダンスにネットでは「どれだけ泣かせるの」「朝から大号泣状態」「まだ火曜日なのに涙が枯れそう。。。」と反響が集まっている。