同作は、松本零士の不朽の名作をミュージカル化。劇場版『銀河鉄道 999』(1979年)を原作に、作品のテーマである「限りある命(人間)・永遠の命(機械の体)」について描く。
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本作のヒロイン・メーテル役は、昨年12月に急逝した神田沙也加さんが演じる予定だったが、先日、花總が代役を務めることが発表された。
会見冒頭、同作の実行委員会の清水慎治氏は、「昨年末、神田さんの突然のご逝去の報道がありまして、衝撃でした。中止も考えました。しかし、神田さんの事務所より『沙也加のためにも実現させてほしい』とのお言葉をいただき、再始動を決心しました」と経緯を説明。「花總さんからの出演OKのご返事は、非常に嬉しかったです」と語り、感謝の意を伝えた。
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生前の神田さんと交流があった花總は、「(代役の)お話をいただいたのが突然のことだったので、本当に驚きました。さまざまな感情が交錯して、複雑な気持ちでしたけれど、神田さんがすごく楽しみにした役ですし、やるのを楽しそうにお話されていた姿も、今でも目に浮かぶぐらい私の中にあるので、彼女の分も一生懸命やりたいなと思って…。今は、ただそれだけです」と思いを語った。
これから始まる稽古については、「今までは自分一人で役に向かって悩んで、ぶつかりながらやっていたんですけれど、今回は私の中では一人じゃないので、それが自分の中で支えになってくれるかな…」と言葉に詰まり、「きっと今まで私が感じたことがないお稽古になるし、公演になると思います」と、神田さんと共に演じることを誓った。
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主人公・星野鉄郎を演じる中川は、「『銀河鉄道 999』が日本オリジナルの作品として、ミュージカル化されることはやりがいがありますし、何か運命を感じます。心を込めて作品に挑んでいきたいです」と意気込み。
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また、音楽監督を務めるゴダイゴのミッキー吉野の生演奏で、メインテーマとなる楽曲『マイ・ディグニティ』を熱唱すると、「吉野さんの演奏ということで、ドキドキしました」と笑顔で感想を語った。
舞台は、4月8日~4月18日まで日本青年館ホールで上演。