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9日放送の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。戦時下ということもあり、日本の敵とみなされた英語の使用規制が厳しくなっていることが分かる。
この日の劇中、ラジオから「ここまで三根耕一の歌をお楽しみいただきました」というアナウンスが流れる。これを聞いていた「たちばな」の職人たちが「今の、ディック・ミネじゃねんですか?」「変えさせられたんじゃろ。ディックがな。 敵性語と見なされたんじゃ」と話し合っている。つまり当時の流行歌手ディック・ミネが、「三根耕一」という日本名に言い換えられたことが分かる。
また同じシーンで算太(濱田岳)は、「そねんことを言ようったら、エンタツアチャコの『お笑い早慶戦』どねんなるん」と指摘し、頭の中で妄想を展開。それまで当たり前のように使っていた「セーフ」「ヒット」「バック」といった英語を「安全」「正打」「下がって」と言い換えざるを得ないため、エンタツ・アチャコ同士が戸惑っているという架空のシーンだ。漫才を使って、英語の規制の虚しさをユーモアたっぷりに説明している。また演じるのが中川家であるところもポイントだ。
こうした“敵性語”から日本語への言い換えについては、NHKアーカイブスのTwitterでも説明されている。
朝ドラ #カムカムエヴリバディ
— NHKアーカイブス (@nhk_archives) November 7, 2021
1939-1941 の頃。
1940年(昭和15)
敵性語を用いてはいけないとして、
タバコの名前
「チェリー」→「桜」
「ゴールデンバット」→「金鵄(きんし)」
などに変えられます。https://t.co/lRa8q3Yi5f
そして、タバコの税金には
戦時負担金も加算されていきます。 pic.twitter.com/RqsnKzoylE