同作は、コミュニケーションが苦手な俳句少年・チェリー(染五郎)と、マスクで素顔を隠す少女・スマイル(杉咲)の姿を描く青春ラブグラフィティ。
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本作が初声優&初主演作となる染五郎は、「(コロナ禍により)2回も公開が延期になってしまって、残念で悔しい思いがあったんですけれど、何とか公開を迎えられて嬉しい気持ちでいっぱいです」と思いを吐露。
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人見知りで、自分の気持ちをうまく表現できないチェリーの声を演じた感想については、「自分も人見知りなので、チェリーと似ているところが沢山あって。ここまで似ている役をやらせていただくのは、不思議なご縁を感じました」とアフレコ時を回顧。俳句を詠む役どころについては「歌舞伎も七五調のせりふがあるので、通じる部分があるなと思いました」と笑顔で話した。
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見た目を気にしてマスクが手放せない人気動画主・スマイルの声を担当した杉咲は、「スマイルはコンプレックスがありながらも、ポジティブに前向きに進んでいく女の子で、個人的にはすごく好きなキャラクターです」とにっこり。
アフレコはコロナ以前に行ったといい、MCから「マスクをしている少女が主人公の映画というのは、ある意味“旬”ですね」とふられると、「確かに、期せずしてこういう形になったのかなと思います」とはにかんだ。

「劇中で一番好きなシーン」について話題が及ぶと、染五郎は「一番最後のクライマックスのシーンは、演じていて一番気持ちが高まりました。『チェリー頑張れ』って言いながら見たくなるようなシーンで、タイトル通り、サイダーみたいにスカッとするので好きですね」と紹介。
杉咲は、「スマイルがチェリーの声を『可愛いと思う』っていうシーンがあって。相手の素敵だなと思ったところを、素直に伝えられるチェリーも素敵ですし、2人の関係性に希望が感情が感じられるシーンで、すごく好きです」と声を弾ませた。
また、公開を記念して、3人がサイダーが入った“サイダー樽”を杵で割る一幕も。
最後に染五郎は、本作について「ただの青春映画ではなく、ストーリーも深いですし、俳句という要素があるので、日本語の美しさが感じられるのが自分は好きなところです」とアピール。
咲は、「とても眩しい作品だなと思います。映像がすごくカラフルでポップで、夏のカラッとしたきらめきだったり、チェリーとスマイルが前に進んでいく姿が眩しいなと思います」と魅力を語り、「皆さまにとって明日が今までより、ちょっとでも楽しみになったら嬉しいです」と呼び掛けた。