女性お笑いトリオ・3時のヒロインの福田麻貴が18日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、容姿に関するネタを封印した理由を明かした。 福田は8日、ツイッターで「この数週間で容姿ネタに関してじっくり考える機会が何度かあって、私たちは容姿に言及するネタを捨てることにしました!」と宣言していた。 その理由について福田は「今は容姿ネタがどんどん受けなくなっているというのを、劇場でも肌で感じていた。『ブス』とか『デブ』とかはっきり言っちゃうと、前は結構ウケていたところが、あんまりウケなくなっている」と説明。自分たち自身については「3人ともめちゃくちゃいじられたいタイプ」としつつ、「それとは裏腹に、どんどんウケなくなっているなと感じている。これで誰かが傷ついたらとヒヤヒヤしながらネタを披露するってなんやろうと。ウケへんのなら、やる必要ない。時代の流れで、大衆的な笑いではなくなってしまってるかなと思って」と語った。 EXITの兼近大樹は「この流れは当然だと感じている。僕たち若い世代からすると、年上世代に迎合するために人をいじったり馬鹿にしたりしている。それがお笑いだと思っていた」と語った上、「お笑いはサーカスだと思う。芸人同士でサーカスしているから、ナイフを投げても当たらないし、空中ブランコで飛んでも取ってくれる。危険な行為だから、一般のところで行われるとけがするに決まっている。芸人は危険と分かっていて、あえてやるから面白い」と指摘。 ダウンタウンの松本人志は「ずっとそれでやる必要もないし、(視聴者の意識が)変わっていったら変えてもいいと思う。ネタは自分たちの世界やから。ボクシングのリングに上がって『おまえら殴り合いやめろ』と言うようなものだ」と語った。 福田は「視聴者さんに一番分かって欲しいのは、芸人にとっては、太っていて学生時代ちょっと惨めな思いをしていた人が、お笑いでそれを面白くしてもらって人気者になって、コンプレックスがなくなった人もいる。うちのかなでちゃんもそうだし、ゆめっちなんかもいじられるために太ったらしい」と述べ、容姿ネタでいじられる芸人自身にとってはそれが苦痛や差別ではないと強調した。