元テレビ朝日アナウンサーの小川彩佳が、30日放送の『サワコの朝』(TBS系)に出演。『報道ステーション』(テレビ朝日系)で共演した古舘伊知郎との思い出を語った。
テレ朝時代、『報ステ』の3代目サブキャスターとして古舘と共演した小川。「古舘さんには本当に鍛えていただいた」「毎日毎日が試練です本当に」と切り出すと、彼ならではの教えを明かした。それが、VTRの導入部やVTRの受けの部分には一応原稿はあるものの、彼からは「それを見ずに自分の言葉にして伝えなさい」というもの。
理由は、ニュースをきちんと理解していれば、自分の言葉でよどみなく出てくるはずだという古舘の信念に基づくもの。だが小川は「そんなことができるわけもない」ということで、必死に原稿を覚えていたのだとか。
だがある日のこと。前のVTRが流れている時、彼女はそれを見ることもなく次のニュースの導入部分を暗記していた。だが隣にいた古舘はそれに気づくと、導入部分にいくわずか10秒前に「ちょっと原稿貸して」と原稿を奪い、赤ペンで即座に修正。
「こっちの方が多分伝わると思うから、これでいきなさい」と、原稿とは違う文言を読めと指示。それまで原稿を必死に覚えていた小川は内心「えーっ!?」と驚き、しどろもどろになりながら対応したのだか。彼女は、そんな古舘と共演した5年間を振り返り、「獅子の子落としみたいな。崖からドーンと突き落とされるような日々」と笑っていた。