尾上松也が、13日放送の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)に出演。その境遇から、生きることを諦めた過去が明らかになった。
前回から始まった新コーナー「尾上松也の春夏秋冬ウマい店」。この日のゲストは尾上右近。松也とは25年来のつきあいとなる間柄で、まるで本当の兄弟のように育ってきたという。2人は伝統芸能に生きる道について和やかに語り合った。
その後半、松也についてのプロフィールがナレーションで紹介された。それによれば彼は20歳の時、同じく歌舞伎役者の父・松助さんが他界。若くして突如、家族と弟子を養う一門の大黒柱となったという。
それはまだ自分の名前も売れていない若手時代だったそうで、「お金を工面できず一時は自殺を考えたこともあるほど」と語られていた。今回、そんな松也の苦悩を間近で見てきた右近が手紙を朗読。この中で松也は、30歳までに鳴かず飛ばずだったら役者を辞めようと思っていたことも明らかになった。
右近は手紙を読みながら時折声を詰まらせ、「(今の松也さんの)活躍する姿を見ると、報われなかった頃、先が見えなかった頃も思い出されていつもグッときています」と告白。そんな後輩からの言葉を松也は神妙な顔で聞いていた。